【金カム夢】雪に拐かされ… (ページ5)

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叔父ページ5

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『＿＿＿＿＿…この後は鶴見中尉殿もご存知の通りです。
報復を終えた私達はあの戦場で爆破に巻き込まれて全員行方が分からなくなり、彷徨っていた私は鶴見中尉殿の御慈悲で拾われました。
…そして、鶴見中尉殿の情報収集のお陰で私達一家が拉致される原因となった叔父にもお礼参り(・・・・)をする事が出来ました。本当にありがとうございます。』

私は朗らかな微笑みを浮かべて鶴見中尉にお礼を述べた。

私の家族が拉致される原因となった叔父はとんでも無いクズだった。

父の弟だった叔父の「藤見信孝(のぶちか)」は跡取りだった父の座を狙っていた。

父さえいなければ両親が築き上げた貿易商は自分の物になると安易な考えをしていたのだ。

そして、私達家族が北海道旅行に行くのを見計らいロシアの殺し屋に暗殺を依頼した。

内容は「夫婦と息子は殺す事。娘の方は好きなようにして構わない。」と言うものだったらしい。

つまり、最初からお兄さまもお父さまもお母さまもあの時、殺される手筈だった事。

私は死んでも生きていてもどちらでも良かった事…

そんな話を鶴見中尉殿から聞いて茫然とした。

そして、貿易商の跡取りの父と母が行方不明となると祖父母を安心させるという名目で店に口を出した叔父によって３年で倒産したらしい。

元々商才も貿易の勉強もしてこなかった叔父にとって至極当然の結果であった。

祖父母もそれを理解していたから叔父に継がせる気は無かったのに…

跡取り一家の失踪と貿易商の倒産で祖父母の心労がたたり倒産から１年後に祖父母は他界したそうだ。

私の帰る場所は一人の男のせいで全て無くなった。

だから私は……

『…鶴見中尉殿、私の叔父が今何処にいるか調べはついてますか？
まだでしたら、お願いしてもよろしいでしょうか？』

鶴見「…どうするつもりか聞いても良いかな？」

『…あの男が後悔しているのか…どうか…確かめたいんです。
どうするかはその後で決めます。』

鶴見「…そうか。分かった。すぐに彼に就いて調べさせよう。」

その後、すぐに叔父は見付かった。

東京で祖父母の遺産を食い潰しながら生活していた。

私が叔父の前に現れた時も酒に酔っている状態だった。

信孝「おぉ…？いい女じゃねぇかぁ…うぃｯく…どうだぁ？今日の相手探してんなら俺が可愛いがってやろぅかぁ？」

『…さようなら、叔父さん』

私は考えられる苦痛の限りを尽くして、叔父に…

復讐した。

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