【金カム夢】雪に拐かされ… (ページ4)

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かつての友ページ4

ルオ・シー
イリヤン・ベルナルド
クリストファー・ロバーツ
馬越正雄

彼等の腕を掴んで最初の頃、聞き出した名を呼んだ。

濁っていた彼等の目に光が差すのが見えた。

「若(ルオ)……汐(シー)…？……！！？那是我的名字(そうだ私の名前だ)！
我(私は)…若汐(ルオシー)！！」

「Ilyan(イリヤン)……Ilyan(イリヤン) Bernard(ベルナルド)！！」

「Christopher(クリストファー) Roberts(ロバーツ)…Yes(そうだ)…！！
I'm(私は)Christopher(クリストファー) Roberts(ロバーツだ)！！」

「そうだ…そうだよ。俺は馬越(うまこし) 正雄(まさお)…何で忘れてたんだろう…はは」

涙を流す仲間に私は今から最悪な提案を持ち掛ける。

でも、別に拒否られても良い。そう思っていた。

『ねぇ…みんな……あの男に報復する気はある？』

私は日本語で聞いたけど、多分みんな理解した。

言葉の壁はあるけど私達はきっと似たような事を考えていたんだと思う。

若汐「…我明白你想说什么(言いたい事分かるよ)。我同意(私は賛成)。」

クリス「I agree too(私も賛成だ).」

イリヤン「je suis d'accord aussi(僕も賛成するよ).」

正雄「…俺も、アイツだけは許さないｯ」

さっきまで涙を流して喜んでた仲間の顔付きが瞬時に変わった。

みんな、あの男に憎悪を抱いていた。

『…探そう。アイツをこの戦場の中から』

私の言葉に全員の表情が冷たい無表情になり、強く頷いた。

…そいつはすぐに見付かった。

後方の安全な場所から指示を出すその姿に私達は強く拳を握った。

数人の兵に自分を守らせ踏ん反り返るその姿を見て私達の怒りは頂点に達した。

イリヤン「Je vais le faire en premier(僕からやる)」

そう言うとイリヤンが雄叫びを上げながらあの男の周りを固めている兵を薙ぎ倒した。

突然の奴隷の謀反にアイツは驚いた顔をしていた。

『что случилось?(どうしたの)
Вы были настолько удивлены?(そんなに驚いたの)』

「вы парни(お前達)…！」

『Не думай, что ты легко(簡単に死ねると) умрешь(思うなよ)…！」

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