涙 ページ43
翌朝、目が覚めるとベッドに1人で寝ていた。
周りを見てもジョングクはいない。
寝室を出てリビングに向かうと話し声がする。
そっと聞き耳を立ててみる。
「知ってたの?え?マネージャーヒョンに連絡あって病院に行ってたの?
なんで、なんで知らせてくれないのッ!
それは僕に伝えるべき事じゃないのッ?
ヒョン、それはありえないよッッ!!!!」
ドアを開けるとジョングクと目が合った。
私はそのまま無言で小さく首を横に振る。
携帯を取り上げてマネージャーに伝える
まゆ「ごめんなさい。私が連絡しないで欲しいと伝えた事を説明しますから。お騒がせして申し訳ありません。」
そう言って一方的に電話を切った。
ジョングクの隣に座り話し出す。
まゆ「あのね、私が連絡しないで欲しいと言ったの。あの時、スケジュールが詰まってたでしょ?1人抜けたらメンバーに迷惑が掛かるし、マネージャーさんが駆け付けてくれた時もすぐに戻って欲しいと伝えたの。
大人だから1人でも大丈夫だからって。」
「なんでマネージャーに連絡が行くの?
おかしいでしょ?携帯の履歴にマネージャーが最初にあるって。普通は僕でしょ?
まだなんか隠してるよね?」
興奮気味のジョングクは早口で捲し立てる。
もう観念して全てを話す事にした。
まゆ「ジョングクがフルーツを持参して現場に行く様になってから、Tシャツにキスマークが付いてたの。で、おかしいからマネージャーさんに相談してた矢先の事件だったから。
マネージャーさんは悪くないし、ジョングクも私も悪くないッ!!悪いのはあの犯人だけ!!
わかった?ねぇ?もういいッッ?
もう蒸し返さないでッ!!
私もこんな話を何度もしたくないのッ!!」
涙が流れてるのも気が付かずに、最後は興奮して大きな声をだしていた。
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作者名:kashumi | 作成日時:2022年12月5日 8時