忘れよう ページ44
ジョングクが悲しそうな顔で私を抱きしめた。
「ごめんなさい。何度も思い出させて。
どうしても全部知りたかった。
今回は守れなかったけど、2度目は絶対に起こさせない為に出来ることはしたかったんだ。」
そう謝られ私も冷静になってくる。
今は無理矢理だけど、笑顔を作り声を掛けた。
まゆ「ジョングクご飯たべよ。お腹が空いてると良くない事ばっかり考えるから。」
そう言ってキッチンに向かい冷蔵庫の中を確認する。
朝はクッパにした。
ジョングクのにはカルビ肉をトッピングしてあげた。
2人で向かい合い、ゆっくりとクッパを食べて食後にはコーヒーを飲んだ。
まゆ「責任は感じなくていいよ。こんなの全然気にならないから。腕だって普通に動くんだから、何も気にしない。私もジョングクもこの傷跡についてはもう話をしない。
それでいいよね?」
「…」
言葉が出なかった。でも当事者のヌナがそう言うから従うしかないと思い頷くのが精一杯だった。
まゆ「さっ、ジョングクは仕事の準備。私はドッグラン。さっき大きな声を出して犬達を驚かせてしまったからお詫びに遊びに連れていかなきゃね。」
明るい声でそう話すとジョングクも同じ様に明るく返事をしてくれる。
「あーぁ仕事よりヌナとドッグラン行きたかった。いーなーおまえたちはヌナと一緒で。」
2人で顔を見合って笑い、それぞれに準備を開始した。
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作者名:kashumi | 作成日時:2022年12月5日 8時