私の使命は。3

漆拾弍 ページ24

〜澤村side〜









『こういうこと素でやるのズルいです！！』

『期待しちゃうっていうか…』











Aが何を言っているのか俺には分からなかった。









嫌なことでもしたのかと思って謝ると、


黒尾たちにニヤニヤされ、
Aには『大地さんのバカ！』と言われてしまった。







ショックだった。







好きな子に拒絶されたのだ。









うなだれながらスガの隣に座る。









菅原「大地〜女心わかって無さすぎだよ。」


田中「あれはAが可哀想っすよ。」









烏野側からの大ブーイングを受ける。









澤村「頭触るのってそんなにダメな事だったのか？」









今までも触ってきたことはあったのに……。









清水「もう澤村は自分の気持ちAに伝えちゃえば？」






東峰「それが一番いい仲直りの方法だな。」






澤村「ハードル高いな……」




西谷「うじうじしてたら他の人に取られちゃいますよ！Aは可愛いんですから！！」









と西谷に怒られる。









確かにAのことを可愛いって言ってる奴は3年にも多かった。









そんなヤツらを見て、モヤモヤしたりイライラしたりしていたのは、俺がAのこと好きだったからか。









今になって納得する。









澤村「Aは好きな人とかいるのかな。月島とか結構仲良いよな？」









月島をチラリと見る。









月島「え。もしかしてそれ本気で言ってます？さっきの反応見て分からなかったんですか？」











さっきの反応………？









菅原「あーもう！考えるのやめろ！とりあえず、今日か明日にでも告れ！」








澤村「急すぎない！？」



影山「後悔…しますよ。」









影山にこんなことを言われる日が来るとは。






でも影山の言う通りだ。
俺がごちゃごちゃ考えてる間にAが他の人と付き合うことになったら、耐えられない。







よし。







覚悟を決める。







澤村「今日…言うよ。」





菅原「よく言った！！」




日向「2人っきりにさせないと！！」








清水「盛り上がってるところ悪いけど、もう練習の時間だよ」









時計を見ると午後練まであと30分。






「「やべっ」」





急いで口に詰め込んだ。

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