私の使命は。3 (ページ25)

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漆拾参ページ25

～Aside～

『はあああ』

あんなこと言うつもり無かったのに…。

『嫌われてたらどうしよう』

午後練が始まってからも大地さんとは話してない。

そういえば昨日の夜ご飯の時もこんな感じだった気がする。

黒尾「Aチャン。そんな顔しちゃって～」

黒尾さんにほっぺをつままれる。

『いはひへふ(いたいです)！！』

黒尾「何かあったの？」

『大地さんに嫌われちゃったかなって』

黒尾「え？」

黒尾さんが目を見開く。

変なこと言ったかな。

心配とは裏腹に黒尾さんは笑いだした。

黒尾「も～Aちゃんも鈍感なんだねー」

『……鈍感？』

黒尾「大丈夫大丈夫。さーむらくんはAちゃんのこと嫌ってないから。」

黒尾さんが頭を優しく撫でてくれる。

『ほんとですか？』

良かった。ほっとする。

黒尾「でも、バカって言っちゃったこと、ちゃんと、謝りなね。」

『そうですね…謝ります！』

黒尾「頑張れよ～」

手をヒラヒラ振りながらアップを始める黒尾さん。

サラッとこういうことを言えるんだ。モテるんだろうな～。

大地さんに謝るために、話したいことがありますって誘ってみようかな………

1歩ずつ近づいていくと私より先に大地さんが口を開いた。

～澤村side～

今日の夜、お風呂上がりにAに告白すると決め、Aに声をかける機会を伺う。

するとAの方から近づいてきた。

声をかけるなら今しかない。

澤村「A、今日風呂上がったら話したいことがあるんだけど…いいか？」

『私も、話したいことがあります。お風呂上がりですね、22:00くらいでいいですか？』

澤村「おう。」

やっと誘うことが出来た。

振られたら、今後の部活気まずくなってしまうんじゃ…。

でもそんなこと気にしてはいられない。

色々考えてたらソワソワしてきた。

夜まで時間はあるんだ。落ち着け！！