第五十話 天宮先輩って那月の事大好きだよね ページ10
私はうどん、洸葵先輩はラーメンにして席に戻る。
「テストもうすぐだけど大丈夫?A。」
那月に聞かれ私は少し胸を張る。
「もっちろん!」
とか言いつつ心の中では自分でも不安。
でもま、なんとかなるよ!
中学の時とは違うとか言うけど、正直何が違うか分かんないし…。
「ホント〜?」
少し笑いながら那月はカレーを口に運んだ。と思ったらカレーはスプーンから落ちて那月の服へ。
那月は下を向いたまま動かない。
しばらくして那月の耳が赤く染まった。
「ったく、那月は…。」
そう言いながら天宮先輩は那月の服に落ちたカレーをふき取る。
でもカレーはもう服に染み込んでいた。
「私、洗うから行くね!」
顔を赤くして那月は走って食堂を出て行く。
そしてそれを天宮先輩が追いかけた。
「食べよっか」
私も洸葵先輩も天宮先輩が食堂を出るまで見守った。
そして天宮先輩が食堂を出てご飯を食べ始めた。
「どうして洸葵先輩はそんなに頭が良いんですか?」
ふと疑問に思ったことを聞く。
先輩は食べるのをやめた。
「ん〜、会長らしくいるため?」
そう言った時の先輩はいつの日か見た違和感のある笑顔で笑っていた。
でも触れちゃいけないような気がした。
「何で疑問形なんですか」
私は気づかないフリをして笑った。
「では、また明日。おやすみなさい。」
「うん、おやすみ。」
私は先輩に背を向けて歩いた。
また明日。
そう言える関係。
それだけの事なのに少し嬉しかった。
あ、そういえば那月は大丈夫かな?
っていうか天宮先輩って那月の事大好きだよね。
那月が食堂を出て行った時結構心配そうな顔してたもん。
もし、私が那月のようになったら洸葵先輩は天宮先輩のように心配してくれるかな…?
そんな事を考えて私は部屋へと歩いた。
144人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ムーミン - 歌詞さんがかっこいい・・・。更新頑張って下さい!!応援してます! (2015年2月3日 16時) (レス) id: 77cbea2b9e (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺろんちーの - 葵さん» ありがとうございますっ!これからも頑張ります!! (2015年1月6日 12時) (レス) id: f03bf92228 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 凄く面白いですっ。更新頑張ってくださいね! (2015年1月6日 0時) (レス) id: 8516c91674 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺろんちーの - Fleur(元瞳依)さん» こちらこそですよ!! (2014年12月23日 21時) (レス) id: f03bf92228 (このIDを非表示/違反報告)
Fleur(元瞳依)(プロフ) - ぺぺろんちーのさん» こちらこそ嬉しいです! (2014年12月23日 9時) (レス) id: 7ca11e2155 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぺぺろんちーの | 作成日時:2014年9月10日 22時