アインス zm side ページ6
やっべ、もう18時やん！あと1時間で夕食や。
...間に合うかコレ。
zm「なあ、もう俺行かんと。18時やし。送るわ。」
『ああ、助かるよ。ありがとな。』
zm「お礼とかいちいち言わんでええよ。」
『俺が言いたいんだから仕方がないだろ？』
話しながら俺はAを家に送り届ける。
俺は車道側を歩く。
Aは歩道側をカツカツと白杖で音を鳴らしながら歩く。
zm「なあ、肘とか掴むか？」
立ち止まり、杖を持っていない方の手を自分の肘に持ってこさせる。
『...！いいのかい？』
zm「良くなきゃ言わんわ。」
『それもそうだ。有難いよ。』
そう言ってAは肘をそっと掴んだ。
__良かった。肘を掴ませるのは合っていたみたいだ。
エミさんに聞いといてよかった。
Aに聞こえないよう、ほっと息をつく。
zm「家、着いたで。」
『そんぐらい分かるさ。自分の家だもの。』
zm「生意気やなぁ。」
『良いんですー。これが俺だもん。んじゃ、今日はありがとな。絵、完成したら渡すよ。』
zm「おん、楽しみにしとるわ。じゃーな。」
『おう。またな！』
手を振り、Aが家に入ったことを確認してから素早く走る。
誰のか知らん家の屋根を登って越え、最短ルートで城を目指す。
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい！！
今は18時59分。夕食に遅れる。つまりトントンからの粛清は不可避や。
走りながら堕天してしまっている我が国の書記長を思い浮かべる。
あ〜しくった！！
驚いた顔でこちらを見る門番を通り越し、城に入って食堂へ一直線に向かう。
ガチャバタン！！
という激しい音と共に食堂に入ると幹部は全員揃っていて、俺を待っていた。時刻は19時3分。
やっべ3分遅れたぁ！！
町外れにあるAの家から全力疾走するのはかなりキツかった。
ゼエゼエと肩で息をして、
zm「スマン！遅れた！！」
と言うと、
tn「珍しいなぁ、ゾムが遅れるなんて。なんかあったんやろ。」
あれ、コレは...
tn「ええから座り。クズや犬達ほど遅れてるわけや無いから。まあ次は無いで。気いつけぇよ。」
勝ちましたわ。
粛清されなかったことに安心しながら息を整え、席につく。
gr「んじゃ、いただきます。」
「「いただきます。」」
その言葉を合図に腹を空かせた俺は肉に手をつけた。
ツヴァイ tn side→←プロローグ的な長いやつ ut side
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Nanaki(プロフ) - すみれいんさん» ぴえっ！？ありがとうございます！！何度も読んで頂けているとは…書いていて感謝されたのは初めてです！この作品は思い入れがあるので、そう言って頂けて嬉しいです！幸せ！！！！！ (2020年4月16日 2時) (
レス) id: 421b2f6c3f (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 何度読んでもいい作品です。ありがとうございます！！ (2020年4月16日 0時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - yukinaさん» えへ。休み休み次からも頑張る！コメントありがとう！！ (2019年12月30日 11時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
yukina(プロフ) - ムリすんなよ？休むことも大事なんだからな？ (2019年12月15日 22時) (レス) id: 8d2558e81e (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - mo4さん» でしょでしょでしょでしょでしょ((ry (2019年11月30日 20時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nanaki | 作成日時：2019年11月17日 23時
