アハツェーン zm side ページ23
sn「あーもしもし？A君が目を覚ましたよ。結構元気になったから、事情聴取できそう。ゾムに案内して貰いたいんだけど。知ってる人に案内して貰った方が良いだろうし。」
ペ神がインカムで全員に放送をかけた。
俺は訓練を止め、急いで医務室に向かった。
大きな音をたてて医務室のドアを開ける。
sn「ちょっとゾム！乱暴に開けないでよ。」
そんなペ神の声も耳に入らなくて。一直線にAの所へ向かった。
『あ、ゾム___』
zm「A！！」
力いっぱい抱きしめた。細っこい体。折れてしまいそうな、いつか消えてしまいそうな、そんな儚さをもったA。
『わっぷ。なんだよ。そんなに心配だったのか？』
zm「当たり前やろ！友達なんやから！！」
そう言うと、Aは弱々しくもしっかりと抱き締め返してくれた。
『ぞむ、たすけてくれて、ありがとう。』
zm「生きててくれてよかった...！」
パッと離すと、Aの目尻には涙が浮かんでいた。
そっと拭い、
zm「案内するわ。ほい、白杖。ほい、肘。さ、行くで。」
『んふふ。ゾムってお兄ちゃんみたいだ。』
zm「..！せやろ。」
sn「病み上がりなんだから、気を付けてね？」
俺たちはペ神に見送られて会議室へ向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ゾム、俺、ここ入りたくない...。』
眉間にシワを寄せて鼻をつまむA。
zm「どしたん？」
『ドア越しなのに、すっごくタバコの匂いがする。』
あー、大先生辺りかな。外やないし、空気篭ってるんやろうな。
zm「すまんけど、我慢してくれ。入るで。」
こくりとAが頷いたのを確認し、ドアを開ける。
zm「___連れてきたで。」
幹部全員の視線がこちらに向けられる。威圧感があり、少し好奇心も入り交じったような、そんな視線。
gr「よく来てくれた。病み上がりなのに済まないな。こちらに掛けたまえ。」
zm「こっちや。」
Aと共に歩くが、会議室はそこまで広くない。なので杖を使うと必ず机か椅子にぶつかる。
歩くのはかなり苦戦する。
zm「あー、ごめんな？」
あの時のように、Aをお姫様抱っこで運ぶ。
『なっ！』
zm「大人しくせえ。怖いと思うけど、我慢してや。」
俺がそう言うと、Aは少し寂しそうに
『うん...。ごめんな。とろくって。』
と言って笑った。
___その顔を見た俺は何も言えなかった。
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Nanaki(プロフ) - すみれいんさん» ぴえっ！？ありがとうございます！！何度も読んで頂けているとは…書いていて感謝されたのは初めてです！この作品は思い入れがあるので、そう言って頂けて嬉しいです！幸せ！！！！！ (2020年4月16日 2時) (
レス) id: 421b2f6c3f (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 何度読んでもいい作品です。ありがとうございます！！ (2020年4月16日 0時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - yukinaさん» えへ。休み休み次からも頑張る！コメントありがとう！！ (2019年12月30日 11時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
yukina(プロフ) - ムリすんなよ？休むことも大事なんだからな？ (2019年12月15日 22時) (レス) id: 8d2558e81e (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - mo4さん» でしょでしょでしょでしょでしょ((ry (2019年11月30日 20時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nanaki | 作成日時：2019年11月17日 23時
