フィルツェーン gr side ページ19
ゾムがインカムを使い、切羽詰まった声で
zm「皆に聞きたいことある。緊急集合してくれん？場所は会議室。今からや。」
そう告げるとすぐに電源を切った。ゾムがここまで慌てるなんて珍しい。俺は食べていたケーキを片付け、会議室へ向かった。
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No side
tn「んで、なんなん？こんなに急いで人集めて。何があったんや。」
zm「もしかしたら、国民が誘拐されてるかもしれん。」
「「...は？」」
全員口を揃えた。
だが反応は様々だ。まあ大半は首を傾げ、ある人は「なんやねんそれ！」と大声で問い、ある人は顔を青ざめさせた。
kn「国民が誘拐ってどういう事やねん。」
zm「あんな、前に大先生が言ってた俺の友達おるやろ？」
ut「ああ、俺が女の子だと勘違いした子？」
zm「おん。で、そいつの家に今日行ったんやけど、家のポストから新聞とか手紙とか溢れてて。家入ったらホコリが積もってるし、それで___」
ゾムは何故友達が誘拐されたと思うのかを細かに説明した。
gr「お偉いさんか...あ、もしかするとこの間パーティーに来てたやつじゃないか？」
ht「あー。覚えてるわ俺。そいつ使用人にセクハラしてたから、城から放り出した気がする。」
zm「っし。ありがとう！これは幹部が動く程でもない、俺が片付けるわ。チーノ、防犯カメラ見せて貰えるか？」
ch「もちろん！」
会議は終了し、ゾムはチーノと共に監視室へ向かい、他の幹部は持ち場へ戻った。
ch「えーと、そのお偉いさんって奴の家の前の防犯カメラは、と...」
カタカタと素早いタイプ音が響き、ブルーライトが2人を照らした。
ch「これです！」
zm「あの留守電入ってたのは一ヶ月前やから、一ヶ月前の映像見せてくれ。」
ch「南無南無！(了解)」
またタイプ音が部屋に響く。
ch「これですね。...ああ、目の見えない人なんや。早送りしますね。」
早送りして映像を見ていくが、家に入った後に出てこない。次の日になっても。そのまた次の日になっても。
zm「....」
ゾムは歯を食いしばっていた。何故気づくことが出来なかったのか。そう思うと悔しくてたまらなかった。
ch「コレ、異常ですよ...今日の映像になってもまだ出てこない。もしかしたら死んで___」
zm「ありがとうな！調べてくれて。助かったわ。んじゃ、行ってくるわ。」
チーノの言葉に被せ、まるで逃げるようにゾムは部屋から出ていった。
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Nanaki(プロフ) - すみれいんさん» ぴえっ！？ありがとうございます！！何度も読んで頂けているとは…書いていて感謝されたのは初めてです！この作品は思い入れがあるので、そう言って頂けて嬉しいです！幸せ！！！！！ (2020年4月16日 2時) (
レス) id: 421b2f6c3f (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 何度読んでもいい作品です。ありがとうございます！！ (2020年4月16日 0時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - yukinaさん» えへ。休み休み次からも頑張る！コメントありがとう！！ (2019年12月30日 11時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
yukina(プロフ) - ムリすんなよ？休むことも大事なんだからな？ (2019年12月15日 22時) (レス) id: 8d2558e81e (このIDを非表示/違反報告)
Nanaki(プロフ) - mo4さん» でしょでしょでしょでしょでしょ((ry (2019年11月30日 20時) (レス) id: 98fbb2e461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nanaki | 作成日時：2019年11月17日 23時
