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_ Tomohiro.Y ページ30

有《とーもーくんっ!》


そう言って俺に助走つきバックハグをお見舞いしてきた有志。
なんとか受け止めはしたものの、こいつが重いせいで体が若干ふらふらする。



有《今日はなんであんなに調子良かったんですかー》

「んなこと言われても···、試合前にちょっとじゃがりこ食べたから?」

有《そんなこと言っちゃってぇ、もっと素直になってもええんやで?》

「え、どういうこと?」


さっきからの発言の意味が理解できなくて首を傾げていると、有志は神妙な表情を浮かべた。


有《···え、ねぇそれ本気で言ってる?》

「は···?」

有《達宣、この人マジで気づいてなかったわ》

達《ね、言ったでしょ》

「なんなのマジで···」


有志の体をなんとか退かして二人の顔を睨んだ瞬間、ロッカールームの扉が静かに開いた。



達《お、来た来た》

「···っ?!A?!」


驚きすぎて言葉が出なかった。
俺の視線の先にあったのは、俺に手を振っているAの姿だった。

Aはこっちに近づいてくると、恥ずかしそうに髪を触りながら言った。


『ごめんね智くん、ちょっと驚かせたくて、その···来ちゃった』

「···はぇ·····?」



Aが俺に向かって微笑んだ瞬間、嬉しさがこみ上げてきて、口元が緩くなっていくのが自分でも分かった。


『今日もかっこよかったよ、智くん』

「ちょ、やめろって···」

有《やだぁ、智くんデレデレぇ〜!ね〜!》

達《ね〜!》

「山内さんあいつら止めて!」

山《あの智くんがデレデレですって?!なんて可愛らしいのかしら!きゃー!!》

「···」



···悪ノリ大好きなあの人に頼んだ俺がバカだった。

俺はAの肩に手を置いて一言だけ伝えた。



「···A、ちょっと廊下で待ってて。すぐ行くから」

『あ···うん』



この後あの3人がどうなったのかは、ご想像にお任せしよう···。








(requested by ノアの方舟様)

狂愛 Ran.T→←試合後 Tomohiro.O



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茜屋(プロフ) - タカハシナツコさん» こちらこそリクエストありがとうございました!嬉しいお言葉もありがとうございます✨💞これから短い間ではありますが今後ともよろしくお願いします🫡 (5月1日 8時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
タカハシナツコ - リクエストにこたえて、いただき本当にありがとうございます。とても良かったです。リクエストに2つも、書いてくださり、本当にありがとうございました。嬉しかったです。頑張って下さい。応援しています。更新、楽しみにしています。 (5月1日 7時) (レス) id: 9dcc40d861 (このIDを非表示/違反報告)
茜屋(プロフ) - noaks3814さん» かしこまりました🫡リクエストありがとうございます!! (4月22日 21時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
noaks3814(プロフ) - 初コメ&リクエスト失礼します 狂愛の小野寺選手バージョンで夢主が堕ちちゃうパターンがみたいです (4月22日 20時) (レス) @page32 id: 07d42dee40 (このIDを非表示/違反報告)
茜屋(プロフ) - かえでさん» リクエストありがとうございます!内容はいかがいたしましょうか🤔? (4月22日 7時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜屋 | 作成日時:2023年10月8日 22時

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