52話 賑やかですね ページ8
ピンポーンとインターホンの音が鳴る。
急いで玄関へと向かい、ドアを開ける。
『皆さん、わざわざ来て下さってありがとうございます』
「なんで笠松先輩の家に来たのにAっちが出迎えてるんスか...」
『へ?いつものことだから...?』
今日は、幸ちゃんの家で勉強合宿です。
涼太の赤点回避、そして森山先輩の夢を実現させてやろうとのことで、泊まりでの勉強会をすることになりました。
只今幸ちゃんは、お昼に作ったラーメンを零してしまい、お風呂に入っています。
絶対に風呂場に近付くなと釘を刺されたのはいうまでもない...
一先ず、先輩方や涼太を幸ちゃんの部屋まで案内します。
『どうぞ笠松先輩が来るまでは、ゆっくりしててください』
「なんか旅館の女将さんみたいだね」
「というか、まるで自分の部屋の様に俺たち入れたっスよね」
『幸ちゃんの部屋だから問題ないよ!』
「へ〜笠松の部屋変わってないね」
「うおおおお!笠松先輩の部屋だ〜!ワクワクす(る)な!」
「ちょ、早川うるさい!」
『賑やかですねー』
各々が部屋を見たり、テンションが上がったりしている中、森山先輩はワナワナと震えだし、急に止まったかと思えば、私達の方をバッと見る。
「お前らうるせえ!なんでこんなムサイ連中と勉強合宿しないといけないんだよ!!!」
「お前が一番うるせえよ!」
ガチャりとドアが開いたかと思えば、森山先輩は蹴飛ばされて、私達が居る方へと転がってきた。
『あ、ちゃんと髪乾かしてくださいよ笠松先輩』
「最近、Aちゃんが俺に対しての扱い雑になってきてる気がする...」
「それはしょうがないと思うよ」
一応、家主の登場という事で、皆静かに床に座っています。
何故か森山先輩は涙を流していました。
「よし、じゃあお前ら、今から勉強会を始める!主に自分の勉強、そして昨日話した担当教科ごとに黄瀬の勉強の手伝いだ」
「み、皆さんよろしくお願いするっス!」
「じゃあまず数学からだな」
『森山先輩よろしくお願いします』
「ああ!Aちゃんの為なら黄瀬に勉強を教えるのも苦じゃないな!」
「先輩それどういうことっスか!?」
意気揚々として、涼太に数学を教え始めた森山先輩。
これぞ先輩と後輩!って感じがして、なんだかほのぼのする。
それにしても...男子高校生が6人も座ってると...せっまいな〜...
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笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです!初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!更新お待ちしております! (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年11月12日 15時