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89話 それだけ ページ46

「センパイ、女子と話してたんスか...?」


『うん。結構笑顔で』


「ありえねえっス...どんなキセキが起きたんスか...」


『涼太も割と先輩に対して失礼だよね。いつもの事だけど』





まあ確かに、涼太の気持ちはわからなくもない。と言うか凄くわかる。


昔は女子と普通に喋れてたみたいだけど、小4ぐらいから、途端に幸ちゃんは女子と喋らなくなっていた。
その時何かあったみたいだけど、当時小学2年生の私が気付ける筈もなく、そのまま幸ちゃんの口から詳細が話されることは無かった。


まあ大方、女子に告白とかされて、ちょっとした揉め事があったとか何かじゃないかな〜。





「...もしかして、Aっちその事が気になってたとか?」


『え?』


「センパイと女バスの主将が話してるの見てどう思ったんスか!」


『どうって...女子と喋ってる...!?って思ったぐらい?』


「ほ、本当にそれだけっスか...?」


『う、うん。それだけだけど...』


「むむむ〜...」




何故か、涼太は顔を私の顔の目の前まで近付けて来て、質問をしてくる。
めっちゃ近い...これが幸ちゃんだったら卒倒ものだ。

ブツブツと、絶対他にもあるっスよね...等と言っているが、本当にそれだけしか思わなかったのだからしょうがないと思うんだけど...





『と言うか涼太』


「ん?なんスか?やっぱり何か思った事でもあったんスか?」


『うん。今思ったこと出来たっていうか』


「え?」


『あと3秒ほどで笠松先輩の飛び蹴り来るよ?』


「は...?ってイッテエエ!!!?」




見事涼太の背中に、幸ちゃんの飛び蹴りがクリーンヒットした。
うわ、今顔からコケたよね...大丈夫かな?




『りょ、涼太?大丈夫...?』


「俺、今仕事休んでるとは言え、一応モデルなんスけど...!」


「知るか!もう時間ギリギリだってのに、いつまでもAと喋ってっからだろ!
イチャイチャすんなら部活終わってからにしやがれ!」


「センパイの事話してただけなのに酷ぇッスよ〜!」


『イチャイチャするなら笠松先輩としかしませんよ!!!』


「Aっち論点が違うっス!?」


「いいからさっさと、向こう行ってこい!」


「だから蹴らないで欲しいっス〜!!!」




涼太を蹴り飛ばして、小堀先輩達の方へ向かわせた幸ちゃんは、私の方を向く。



「んで、お前はどうしたんだよ」


『え?』


「さっきから眉間にシワ寄ってたぞ。何かあったのかよ?」

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設定タグ:黒子のバスケ , 笠松幸男 , 黒バス   
作品ジャンル:アニメ
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笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです!初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!更新お待ちしております! (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年11月12日 15時

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