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71話 あやまらないと ページ27

それからまた1週間経った。

明日から、ミニバスの練習が再開すると言うのに、Aに謝ることは愚か、1度も見かけていない。
この一件がある前は、よく見かけていたのに。俺に会わないようにと、Aなりの配慮だろうと考えたら、少し胸が苦しくなってきた。




昼休みも放課後も友達と遊ばずに、俺は謝るタイミングを伺ってきた。
結局そのタイミングを掴めずに、下校のチャイムが鳴る。



「流石に...今日はあやまらないといけないよな...」





いつまでもこうしていちゃいけない。
そう思った俺は、ランドセルを机の上に置き、今まで行くのを逃げて来た、Aがいる4年生の教室へと向かった。












Aは教室に居なかった。
教室に残っていた、Aのクラスメイトの男子に、聞いてみると、チャイムが鳴ったと同時に、手紙を持ってどこかへ行ったらしい。

そうやって教えてくれた男子は、どこか悲しそうな表情をしていた。
手紙を持ってたって...もしかしてラブレター...か?
アイツ、そう言えば、影で結構人気あるんだよな。


ああ、この男子はAの事が好きなのか。
1人で自己完結をしていると、教えてくれた男子が、「どうかしましたか?」と聞いてくる。
ボーッとドアの所に立っていたから、心配をしてくれたのだろう。




「いや、なんでもない。ありがとな!」



俺はそれだけ告げて、教室に走って帰って行った。





Aが、告白されているのだったら、昇降口で待つのはやめようか...
もし告白した奴と、付き合うとなっていたら、昇降口で出会った時に、気まずい空気になるだろうからな。


と、なると、家か...?
残ってる場所と言ったら、家ぐらいしかないよなー?

1人悶々と考えていたが、この際場所なんて関係ねえよな。ちゃんと2人きりで会って、ちゃんと俺の気持ちを伝えねえと。



だから俺は家に帰ることに決めた。
部屋でちゃんと謝ろう。






そう決めて、俺は階段を登り、廊下を歩く。すると、俺が登ってきた階段とは、反対側の階段に人影が見えた。




ん?誰だあれ?
少し近寄って見てみると、そこには俺のよく知っている人物がいた。






「A...?」






なんで、Aがこんな所に、いるんだ!?
もしかして、告白の相手って6年生なのか!?



俺が1人狼狽えていると、後ろから足音が聞こえてきた。ヤバい。相手の男子か!


ここに居るのはまずい、と考えた俺はスグに物陰に隠れた。

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設定タグ:黒子のバスケ , 笠松幸男 , 黒バス   
作品ジャンル:アニメ
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笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです!初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!更新お待ちしております! (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年11月12日 15時

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