検索窓
今日:15 hit、昨日:5 hit、合計:48,470 hit

63話 昔話をしようか ページ19

昔話をしようか。


今から約15年前、隣の家の夫婦の間に子供が産まれたそうだ。
元々両親同士仲が良く、俺も良く世話になった。


子供が産まれたと聞いた、俺の両親は大喜びをしたらしく、俺を連れて大急ぎで病院へと向かった。
病室に入って、隣人の夫婦は歓迎してくれた。母さんに抱き抱えられていた俺は、好奇心で産まれた赤ちゃんを見たがっていたらしい。

母さんの腕の中で暴れていた俺は、静にしなさいと怒られたが、隣人夫婦はそんな俺を見て笑っていたという。
おいで、とベットに座らせてもらった俺は、母親の腕の中で眠っている赤ちゃんをまじまじと眺めた。
当時2歳の俺は、いったい何を思ったのだろうか。





昔の事は、殆ど覚えていないが、その寝顔だけは今でも鮮明に覚えている。







それが、俺とAの出会いだった。










『ゆーきーちゃん!おままごとしよう!』


幼稚園の年長になった俺は、毎日Aの遊びに付き合わされていた。


お互い、両親が家にいない時は、どちらかの家に預けられ育てられてきた。
そのせいか、本当の兄妹かと疑う程、俺達は仲が良いらしい。




Aが転んで泣いた時は、俺が駆け寄って慰めてやった。
怪我をして歩けないと言った時はおぶってやったりもした。


俺が他の奴と喧嘩をして、負けて泣いていた時は、Aがそばに来て泣き止むまで俺の頭をなでてくれていた。
何故か撫でられると気持ちが落ち着いて、心地よくなった。
だから昔は、俺の機嫌が悪い時は、よく頭を撫でてもらっていたのだ。


今では恥ずかしい話だがな...






まあ、それほど仲が良かったという話だ。




昔は別に一緒にいても恥ずかしくなど無かったし、それが原因で茶化されてもなんとも思わなかった。









だから、俺達はずっと一緒にいた。

64話 着いてくるなよ→←62話 関係ねえ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
62人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 笠松幸男 , 黒バス   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです!初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!更新お待ちしております! (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年11月12日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。