60話 顔赤いかも... ページ16
結果、97:42という点差をつけ海常が勝利した。
試合内容は、まだまだ改善するべき点があるけど、良い初戦になったと思う。
次の試合が6試合目にあるので、一旦控え室に戻り休憩を取る。
私は、幸ちゃんにレモンの蜂蜜漬けを渡してからボトルに水を補充しに行く。
(昨日蜂蜜漬けを作っている時に、幸ちゃんが摘み食いしようとしてたから叱っておいた)
｢あ、白川...!｣
『武ちゃん、試合お疲れ様』
｢うん、ありがと...ボトル手伝おうか?｣
『ううん。大丈夫』
先程の件と、試合の事もありなんとなく気まずい空気が流れる。
私はボトルの入れ替えをして、武ちゃんはボトルを洗っている。もう帰るのだろう。
｢...｣
｢白川、海常って凄いな｣
『...うん。凄いでしょ』
｢なんで白川が海常に行ったかが分かったような気がするよ｣
武ちゃんはそう言って、水道の蛇口をしめる。
顔を見ると、なんだか晴れやかな顔をしていているように見えた。
｢冬の新人戦は俺達が勝つから、覚悟しといてくれよ!｣
『のぞむところだよ!』
武ちゃんの笑顔につられて、私も自然と笑顔になる。
｢あとやっぱ、笠松先輩には敵わねえや。今日の白川見てて思ったよ。頑張れよ白川!｣
『え...!ちょ、何言ってるの!?』
じゃあ!次の試合頑張れよ!と、それだけを言い残して武ちゃんは、ボトルを持って控え室へと帰って行った。
別に幸ちゃんが好きな事を隠しているわけではないけど、幸ちゃんの事を話題に出されると少し戸惑ってしまう。
『うわー...なんか今顔赤いかも...』
私もドリンクの補給が終わったので、控え室に戻ろうと、曲がり角を曲がると、人影が見えた。
『あれ?小堀先輩、どうかされましたか?』
｢あ、Aちゃん。ちょっと休憩というか、ぼーっとしてただけだよ。ドリンクありがとう。持つよ｣
『え、いえ、大丈夫ですよ!』
｢いいからいいから｣
小堀先輩は、ひょいと私が持っていたボトルケースを奪い、戻ろうかと言い、私の隣を歩く。
『すみません...持っていただいて』
｢いいよ。女の子に重たいもの持たせるわけにはいかないし。肩痛いんだろ?｣
『涼太が言ったんですね。少し痛むだけですよ』
｢そっか。でも、控え室までは持っていくから気にしなくていいよ｣
『ありがとうございます』
今日の試合の事を話したりしながら、小堀先輩と控え室へ戻る。
でも、何であんなところで休憩していたんだろう...?
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笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (
レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです！初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！更新お待ちしております！ (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよ子 | 作成日時：2017年11月12日 15時
