59話 信じてます ページ15
外アップとハーフタイムでのアップを終え、残り4分で私達の試合となる。
聖架学園に勝ったら、次に戦うのは、今行われている試合のどちらかだ。
初戦からここまで接戦なのは凄いな。
試合終了のブザーがなるまで、結果が分からないのがバスケ。だからとても面白いのだと思う。
そう1人で、思いふけていると、幸ちゃんから声が掛かる。
｢おい、円陣組むからマネージャーも来い｣
『あ、はい!』
ベンチ入りをしていない部員は、ギャラリーの方で試合を観戦するので、今ここにはいないから少ない人数で円陣を組む。
マネージャーの私を入れてもらえるなんて光栄な事だ。
涼太からこっちこっちと手招きをされ、隣に入る。肩を組むんだけど...ちくしょう、背が高いな...!
そんな私をよそに、幸ちゃんは皆の顔を見渡して、すぅっと息を吸い込む。
｢海常!ファイッ!｣
｢｢｢『オォ!!!』｣｣｣
それを見越していたかのように、試合終了のブザーがなる。
いよいよ海常の出番だ。
〜
『〜〜...番河野、14番武田の5人がスターティングメンバーです。スタメンの平均身長は177.5cmです』
｢今回は、小堀中心に攻めていく｣
｢はい!｣
『相手の4番はクイックシュートを得意としています。マッチアップの森山先輩はなるべく間合いを詰めてディフェンスをしてください』
｢ああ。わかったよ｣
皆さん落ち着いた様子で、監督の支持と私のスカウティングを聞いている。
幸ちゃんも、集中しているみたいだ。
『それと、涼太のマッチアップの14番は、パワー型です。とにかく押し負けないように』
｢了解っス!｣
｢そろそろ始まるな...｣
監督はタイマーを確認して、もう1度ベンチに向き直る。
｢今年の神奈川県代表は一味違うという事を、見せつけてこい!狙うは日本一だ!｣
｢｢｢はい!｣｣｣
ベンチから立ち、5人はコート前に並んで行く。私も何か気の利いた事を言えたらいいのだけれど、生憎そんな言葉は思い浮かばなかった。
だから、素直にこう言う。
｢皆さん、信じてます｣
そう一言。
私の言葉を聞いた幸ちゃんはこちらを向いて、ニヤリと笑った。
｢信じて待ってろ｣
それだけをベンチに言い残し、5人はコートへと入っていった。
今の幸ちゃんの顔、凄い悪人面だったな〜...
ジャンプボールが上がり、小堀先輩がボールを奪う。海常ボールだ。
幸ちゃんがドリブルをつき、1本!と攻めていく。
頑張れ、みんな!
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笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (
レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです！初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！更新お待ちしております！ (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよ子 | 作成日時：2017年11月12日 15時
