58話 助かった ページ14
次の日、試合会場につき、私はドリンクを作るべく、給水所へと向う。
海常の試合は3試合目ですが、外アップがすぐに始まるので何本かドリンクを作っておかないといけないのだ。
と言っても、初めて来た試合会場なので、給水所の場所が分からないという失態を犯してしまった私。
『くっ...やっぱり会場案内図見ておくべきだった!』
私が一人でウロウロしていると、急に声を掛けられました。
「白川?」
『へ?あ、
〜
「白川が海常行ったって聞いた時は、ビックリしたけど、まさかマネージャーやってるとはな」
『武ちゃんが相手校なのは知ってたけど、こんな所で会うとは思わなかったよー』
給水所に向かう途中で出会った彼は、私と同じ佐津木乃中出身で、今日の相手校である聖架学園の選手、武ちゃんこと武田和樹くん。
武ちゃんも、給水所に用事があるらしく、一緒に給水所に向かっています。
「俺もドリンク作るから、タイミングよかったかな?」
『そっか、聖架学園って1年武ちゃんだけだったね』
「流石マネージャー。対戦校の事は調べ尽くしてるな!」
『仕事だからね!マネさんもいないから大変そうだね。去年までウチもマネいなかったみたいだし』
「1年だから、すげえコキ使われるんだよな〜」
お互いに、ドリンクを作りながら自校の事を話したり、中学の時の話をしたりと、話に花を咲かせていました。
「白川って、青似合うな...」
私の着ている、海常のチームTシャツを見て、武ちゃんはポツリとそう言いました。
『本当?そう言ってくれると嬉しいな!』
「よく似合ってるし、可愛いよ」
『え?ありがとう』
なんだか、ちょっと嫌な空気になってきた様な気がする。
実は、武ちゃんには中学生の時に、告白をされたことがあるんです。
この雰囲気は、1度経験しているから、なんだか嫌な予感がします。
「俺さ、まだ白川のこと...」
彼が何かを言いかけたと思うと、横から誰かが声を掛けてきました。
「Aちゃん、そろそろアップ始まるよ?」
「え、小堀先輩!?」
「やっぱり武田だったか、久しぶりだね」
「お、お久しぶりです!」
『小堀先輩、呼びに来て頂いてすみません!』
「ううん。手を洗いに来たついでだから大丈夫だよ。笠松達待ってるし、行こうか。話中断させてごめんな」
「いえ!失礼します!」
そう言って、小堀先輩に促され、アップをする場所へと戻ります。
助かった...のかな?
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笠松もみじ(プロフ) - シャンプーさん» 作品を読んでいただきありがとうございます!面白いと言ってもらえる展開を書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします! (2018年1月26日 10時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
シャンプー - 小説面白いです!初めから一気に読ませて頂きました。次の展開が楽しみです☆更新待ってます(≧ω≦) (2018年1月24日 21時) (携帯から) (レス) id: 170aaa5bac (このIDを非表示/違反報告)
笠松もみじ(プロフ) - 氷食症さん» 面白いと言っていただけて幸いです!更新頑張らせていただきます! (2018年1月1日 20時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
氷食症(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!更新お待ちしております! (2018年1月1日 17時) (レス) id: 4abaca475b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年11月12日 15時