01**笠松Side** ページ2
小3の夏休み真っ只中。
隣の家にアイツが引っ越してきた。
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友達とバスケをした帰り道。家の前に着くと母さんと女の人が立ち話をしていた。
母「あっ、ユキちゃんお帰り。」
笠松「ただいま〜。」
そのまま母さんは俺を捕まえて女の人の前に差し出した。
母「この子が家の幸男君よ。ユキちゃん、こちらお隣に引っ越してきた蒼井さんよ。」
蒼井「初めまして。幸男君、いくつ?」
笠松「・・・」
母「ユキちゃんはね、今小3なのよ。」
蒼井「あらそうなの。」
む、無理無理無理無理っ!!
かかかか母さん!!俺、おおお女の人ダメって知ってるくせに!!
蒼井「家の子もね、今小3なの。」
すると蒼井さんの後ろから、帽子をかぶった小さい奴が出てきた。
肌は白くて、チラリと見えた目は澄んだ黒色をしていた。
蒼井「9月から幸男君と同じ学校に通うからよろしくね?」
笠松「・・・ああ。」
「・・・。」
あんまし喋んないな。まぁ、俺もだけど。
母「それじゃあユキちゃん。お母さん、蒼井さんと買い物行ってくるから。」
蒼井「この子のことお願いね。」
笠松「・・・ああ。」
そう言って、母さんと蒼井さんはスーパーへ出かけていった。
残されたのは俺はホッとして、改めて蒼井を見た。
じっくり見ると、蒼井は女みたいな奴だった。
まったく日焼けしてない白い肌。
澄んだ黒い瞳を縁取る長いまつげ。
ほんのり染めたやわらかそうなほっぺ。
コイツ、男・・・だよな?
笠松「えっと、お前なんて名前なんだ?」
「・・・A。」
ふ〜んAか。名前まで女みてぇ。
笠松「よろしくな、A。」
俺がスッと手を出すと、Aは恐る恐る俺の手を握りながら言った。
A「・・・よろしく、笠松君。」
笠松「ユキでいいぞ?」
A「ふぇ///!?」
なんでそこまで驚くんだ?
A「・・・ぁ、うん・・・よろしく・・・ユキ・・・ちゃん?」
カァァァァァッ
笠松「ちゃ、ちゃん付けなんかすんなよ!!恥ずいだろっ///」
A「ふぇ?あ、ごめん///」
笠松「ふつーに呼び捨てにしろよ!!」
女じゃないんだし、つかふつー考えて男がちゃん付けとかキモイだろ!!
・・・母さんは男だろーが、女だろーが付けるけど。
A「・・・ゆ、ユキ・・・///」
笠松「おう、それでいいんだよ///」
名前呼ぶだけで赤くなるなよ;こっちまで照れるじゃねーか///
これが俺とAの出会いだった。
Lucky Song
NEVER LOOK BACK 笠松幸男(cv:保志総一朗)
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流星(プロフ) - バスケクラブや同級生の登場してる人の名前の由来ってバカテスからですよね? (2015年7月2日 15時) (携帯から) (レス) id: cc7f2e127e (このIDを非表示/違反報告)
かっさまっつくん - とっても面白かったです! ほかの小説も読みたいと思ってます! (2014年2月12日 20時) (レス) id: 46a4defed6 (このIDを非表示/違反報告)
KEIYA(プロフ) - 【青空】さん» 私も連載頑張ります! (2013年9月22日 13時) (レス) id: 6628b8ad23 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - Yukarinaさん» 友達希望ありがとうございます(*´∇`*)私なんかでよければ、よろしくお願いします (2013年9月22日 11時) (携帯から) (レス) id: 0247e126a4 (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - KEIYAさん» ありがとうございます(*´∇`*)早川君の方もよろしくお願いします(´▽`)八 (2013年9月22日 11時) (携帯から) (レス) id: 0247e126a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/aozora-kumo/
作成日時:2013年2月17日 15時