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一同は場所を移動し、見張りを交代しながら深夜の森の中を過ごしていた。
大野「カシワ」
一人だけ起き見張りをしていたカシワに声をかける。と、カシワは反対側を向きながら横になった。
大野「さっきのことで話がある」
カシワ「…謝れってか」
再び体を起こすと大野を睨みつけるカシワ。
大野「その方がいいけどね。でも俺は悪いと思ってないなら謝らなくていいって言うよ」
そう返すと大野は続ける。
大野「他言するようなことじゃないんだけどさ……Aちゃん、両親いないんだよ」
カシワ「！…だがそれは珍しいわけでもないだろ」
大野「そうだね。戦争が終息した今でも稀ってほどではない。木の葉でも片親ってとこもある。でもだからって辛くないわけじゃないんだよ」
カシワ「………」
大野「敵にまで同情するのはそれこそ稀なんだけど…。甘ったれてるわけじゃない。それだけは分かるだろ？」
視線を落としていたカシワは頷く。
大野「それだけだよ。…さ、交代だからカシワは「だからって」……」
カシワ「だからって、反撃せず自分が傷つくのはおかしいだろ」
吐き捨てるとカシワそのまま横になった。
大野「……そうだね」
………
……
…
夜が明け、Aが身体を起こすとカシワが先に起きていたのを目にした。
A「ぁ…あの、おはよう…ございます」
カシワ「……」
A「あの……昨日のこと…」
カシワ「俺は謝らねー」
A「！」
カシワ「俺は間違ってねー。だから謝ることはしない」
A「あっ…はい」
暫く沈黙が続くとAは再び口を開く。
A「あの、昨日は助けてくれて、ありがとうございました」
そう頭を下げるとカシワは目を見開いた。が、すぐに元に戻った。
カシワ「ああ」
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那々未 - 絶対に無理はしないでください。 (2020年2月27日 10時) (
レス) id: 70f98bd1d1 (このIDを非表示/違反報告)
和弥(プロフ) - 那々未さん» なるだけ更新速度はあげるつもりではあるので、コメントを励みに頑張ります！コメントありがとうございます！ (2020年2月25日 7時) (レス) id: 46187c734e (このIDを非表示/違反報告)
和弥(プロフ) - プラチナ210さん» 大変お待たせいたしました！パワーアップして……とはなってませんが、頑張りますね！お気遣いありがとうございます (2020年2月25日 7時) (レス) id: 46187c734e (このIDを非表示/違反報告)
那々未 - 私も続編が気になります早くまた読みです。これからも頑張ってください。楽しみにしてます (2020年2月24日 11時) (レス) id: 70f98bd1d1 (このIDを非表示/違反報告)
プラチナ210(プロフ) - 待ってました！！これからも無理しない程度に頑張って下さい！！お体には気を付けて！！ (2020年2月16日 15時) (レス) id: 3a9bdddb3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和弥 | 作成日時：2020年2月15日 20時
