木の葉の氷3[NARUTO]

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A「あのっ、カカシさん！」

カカシ「ん？」


移動して暫く、Aが声をかけるとカカシは顔のみで振り返る。


するとAは目を逸らした。


A「ぁ……あの…な、なんで、私だけ……カカシさんと…一緒なんですか？」

カカシ「あのねぇ……」


と、カカシは立ち止まる。


カカシ「お前も暁に狙われてるんでしょ？単独にしないのはトーゼン。それに忍犬も足りないでしょ」

A「ポt…！あの人がいます！」

カカシ「ポチさんは遠吠えしないと思うよ」

A「あ……」





たしかに……ポチさん、してくれないかも





カカシ「俺と行動するのそんなに嫌？」

A「！！！そ、そんなつもりじゃ…！」


顔を青くしながら誤解を解こうとするが、言葉が出ないA。


A「…………すみません…」


捨てられた子犬のように落ち込み謝ると、カカシはため息をつきながら頭をかいた。


カカシ(どうしたものか…)


パックン「何だ。暫く会わない内に嫌われたのか？」

カカシ「どうなんだろうねぇ」


俯き下ばかり見るAを見ながら小声で話すカカシとパックン。


カカシ(嫌っているわけではないと本人が言ってたけど…それならこの言動は何なのかな)

A「………」





どうしよう、どうしよう！





カカシさんを困らせてる……我が儘ばっかり言って…。配員の仕方も探索方法も正しい。分かってるのに………





自分だけ、カカシさんとの関係が違うような、違和感





違うところなんて無い筈なのになんでこんなにソワソワしてるんだろう





カカシ「A！」

A「ひゃい！」


突然大声で名前を呼ばれ、Aは情けない声で返事をした。


カカシ「今回の任務はいけそう？手がかりが掴めるまでは俺とパックンとで行動することになるけど、しっかり出来る？」

A「っ！……出来ま…いえ、やります！」

カカシ「そ。だったらもう小言を言わないこと」

A「は、はい！」

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