▽海常高校 ページ3
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『ここ来るの久しぶりですね！』
笠「Aはつい最近まで通ってたじゃねぇか」
早「バスケ部にく(る)のは、久しぶりっす！」
『そうですよ！何言ってるかわかんないけど！』
バスケ部に近づくにつれて、聞こえてくるバッシュのスキール音。
皆、入学早々にやってるなぁ。
『じゃあ、笠松先輩から入ってください！』
笠「なんでだよ」
『こういうのって入りづらいじゃないですか』
森「笠松、頼む」
笠「ったく…」
笠松先輩が、体育館の扉を開く。
知ってる顔はちらほらいるが、新入部員が多いようだ。
黄「あっ！笠松せんぱーいっ！それに他の先輩方も！」
笠「練習投げ出してきてんじゃねぇよ」
黄「あっ…全員！今から休憩！」
黄瀬くん、相変わらずだね。
『マネージャー、来てくれた？』
黄「それが、まだなんスよ」
『じゃあ、皆大変だね』
黄「まぁ、なんとかなってるっスよ！」
黄瀬くんの人気っぷりはすごくて、笠松先輩が卒業した後も新一年生がマネージャー希望で来たが、引き受けなかった。
黄瀬くんに、
「俺がイケメンなせいで先輩の仕事増やしてすいませんっス！」
って言われたときは、さすがに殴ろうと思ったよ。
小「元気そうでなによりだな」
森「練習も皆ちゃんとやってるみたいだし」
黄「こう見えても、後輩に慕われてるんスよ！」
笠「そうなのか？」
去年は…、
「黄瀬先輩！今度デートなんですけど、どこ行けばいいですかね？」
「俺、○○さんが好きなんですけど、どうやったら好きになってもらえますかね？」
『まぁ、ある意味慕われてたね』
モデルやってるからセンスもあるし。
女の子の扱いは上手だし。
『黄瀬くんが主将かぁ』
早「がんば(え)よ！」
黄「任せてくださいっス！あっ、今度試合見に来てくださいよ！」
笠「行ってやるから、へますんじゃねぇぞ」
黄「ありがとうございますっス〜！！」
笠「おわっ、抱きつくな！！」
『黄瀬くん、離れてっ！』
笠松先輩に抱きつくなんて、許さないぞ。
黄「じゃあ、頑張るっスよ！」
『うん、頑張ってね』
黄「Aっち先輩〜！」
『ちょっ』
あれか。嬉しくなると抱きつくのか？
笠「…おい、黄瀬ェ」
黄「ひぃぃ！！すいませんっス！」
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作者名：優 | 作成日時：2018年3月1日 13時
