▽温泉旅行 ページ17
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ついにやってきた週末。
用意はバッチリ!そわそわしすぎて30分前から待ち合わせ場所来ちゃったよ!
『…早すぎたかな。早すぎたよね』
30分間どうしようかなー。
あ、隣の男の人もそわそわしながら誰か待ってる。
やっぱり皆、デートかなぁ。
なんだか隣の男の人、すっごいイケメンなんだけど。顔つきがなんだか笠松先輩に似てるし、眉の凛々しい感じとか背の低い感じとか…って。
『笠松先輩、何やってるんですか!?』
笠「うぉっ!来てたのかよ!」
『そわそわしすぎて早く来ちゃいました!笠松先輩は?』
笠「たまたま用意が早く終わったから、たまたま早く来ただけだよ…」
『へぇ〜♪』
笠「ニヤニヤしてんじゃねぇ!」
『いたっ!』
笠松先輩、そんなに私のこと好きだったんですね。
感激です。
笠「…行くぞ」
『はい♪…あっ、ちょっとストップです』
笠「ん?」
『手を繋ぎましょう!』
笠「なんでだよ」
『こういうとき、カップルは手を繋ぐものなんです!どうするんですか?私が男に誘拐されたら!』
後ろを振り向いた時には、すでに遅し。
私は男の手の中…恐ろしい!
笠「それはねぇから安心しろ」
『あっ、笠松先輩がいつでも守ってくれてるってことですか?』
笠「………」
『無視!!』
最近、多いな無視。
いいもーんだ。手ぐらい繋がなくたって私達の心は繋がってるもーんだ。
笠「ほらよ」
『へ?』
笠「手、繋ぐんだろ?」
『いいんですか!?』
笠「おぉ」
『やばいです!私もう死んでも悔いないです!』
笠「そんなにかよ!?」
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作者名:優 | 作成日時:2018年3月1日 13時