▽モテたい ページ13
.
森「お嬢さん。僕と君が出会えたのは運命だ！この赤い糸は、」
朝っぱらからこの光景に出くわすとは…。
やっぱり大学に入ってもぶれないね。森山先輩さすがだよ。で、やっぱり無視されてるし。
こういうのは、関わらないのが一番！
森「はぁ…、あれ？Aちゃん？」
『人違いです』
森「いや、Aちゃんでしょ。見られてたか…」
『私からしたら見慣れた光景ですけどね』
森「じゃあ、Aちゃんに聞きたい。なぜ俺はモテないんだ？」
『自覚あったんですね』
森「ハッキリ言うんだな…」
『うーん、顔は整ってると思うんですよ。イケメンの部類には入ると思いますよ』
森「ほんとか！？じゃあ、なぜだ！？俺とAちゃんの行動に対して差はない。なのにAちゃんには彼氏がいる！」
『一緒にしないでください。森山先輩には決定的に欠けてるものがあります！』
森「なんだ！？」
『それは、一途さです！』
森「一途？」
『確かに私との行動に差はないと認めましょう。ただ私が告白するのは笠松先輩一人です！
それに対し、森山先輩はたくさんの女性に声をかけていますよね？それがダメなんです！』
森「でも、運命を感じてしまうんだ！」
『絶対ダメです！そもそも、女性は自分だけ見ててほしいって思ってるんです！森山先輩みたいな人は論外ですね』
森「論外…」
わかりやすいくらい落ち込む森山先輩。少し言い過ぎたかな。
森「では、俺はどうしたらいい？」
『まぁ、すぐに一途になれって言われても無理だと思うんで、目標を立てましょう！』
森「目標？」
『良い目標がいるじゃないですか♪女の子にそれほど興味ないのにめちゃくちゃ女の子にモテる人！』
森「…目標高すぎないか？」
『大丈夫です！二人ともイケメンですから。中身さえあの人みたいになれればモテるはずです！』
森「よし！わかった！」
珍しく燃えている森山先輩。
よし！私も一肌脱ごう！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：優 | 作成日時：2018年3月1日 13時
