▽「好き?」 ページ46
. 笠松 side .
黄「笠松先輩!今日ちょっと寄り道してかないっスか?」
Aと気まずいまま、数週間が過ぎた頃
黄瀬に珍しく誘われた。
笠「おう」
断る理由もなかった俺は了承した。
向かった先はファーストフード店で、お互い注文したものを持って席へいく。
黄「笠松先輩とここ来んの久しぶりっスね!」
笠「そうだな。なんか話したいことでもあったのか?」
黄「なきゃ誘っちゃダメなんスか?」
笠「いや、そういうことじゃないが…」
黄瀬から誘われることは滅多になくて。
こうして二人で来るのも初めてだと思う。
黄「まぁ、聞きたいことはありますっスけど」
笠「なんだ?」
黄「A先輩と、最近どうっスか?」
笠「…ブッ…!」
突然の質問に、喉に買ったポテトを詰まらせる。
黄「動揺しすぎっスよ!」
笠「ゴホッ…なんだよ急に!」
黄「二人の仲がよそよそしく見えたんで」
笠「…去年までに戻っただけだ」
黄「でも、なんか壁があるっスよね」
なにか企んでるような顔をしている黄瀬。
コイツはたまに何を考えているのかわからない。
笠「何が言いたいんだよ」
黄「笠松先輩はそれでいいんスか?そもそも、こうなったのって笠松先輩が嫉妬したことが原因っスよね」
笠「嫉妬じゃねぇよ!」
黄「二人が話しててイライラしたんじゃないんスか?」
笠「イライラしたが、別に嫉妬じゃねぇ」
黄「はぁ…どんだけ鈍感なんスか。このままじゃ、一生気づきそうにないっスね」
頭を抱える黄瀬。
俺は別に鈍感じゃねぇんだけどな。
黄「A先輩が他の男と話してたらイライラしないっスか?」
笠「する」
黄「A先輩に触れたいって一度でも思ったことあるっスか?」
笠「…ある」
黄「A先輩を見ると、胸がモヤモヤすることないっスか?」
笠「お前…エスパーか?」
黄「はぁ…」
今日一日で黄瀬にたくさん溜め息を吐かれた気がする。
黄「それを、世間一般では"好き"って言うんスよ」
笠「…は?」
俺が、Aを好き…?
黄「要するに、笠松先輩はA先輩に恋してるんス!」
確かに、そうだとしたら今までのことも説明がつく。
黄「顔赤くしてる暇があったら、早くA先輩のとこに行ったらどうっスか?」
笠「おう。ありがとな」
俺はAに言わなきゃいけない。
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血ぃ - 告白の仕方!!ハガレンのエドとウェンディの時のですね!!!!!!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: c35be9c963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優 | 作成日時:2017年8月4日 0時