▽「お見通しな先輩」 ページ45
.
笠松先輩と普通に接するようになって一週間がすぎた。
笠松先輩とは、やはりどこか壁があるままだ。
小「Aちゃん、最近元気ないね?」
『え?…そんなことないですよ?』
小「だって最近、全然笑ってないだろ?」
『ちゃんと笑ってます』
小「作り笑顔くらいわかるよ」
小堀先輩は優しい。
いつでも皆のことを気にかけている。
そのせいか、小堀先輩にはなんでもお見通しだ。
小「笠松のことだろ?」
『…笠松先輩は関係ないです』
小「Aちゃんの気持ちもわかるけど、俺は前の素直なAちゃんの方が好きだな」
『…素直になれないときもあるんです』
小「まだ好きなんだろ?」
『………』
ほんとに、なんでもお見通しで。
でも、今は触れてほしくない。
小「Aちゃんがこれからどうするのか俺がとやかく言うことじゃないけど、後悔はしないようにね」
それだけ言って去っていく先輩。
『…私だって後悔はしたくないです』
でも、この恋は素直になっても後悔するし
素直にならなくても後悔すると思うんです。
だったら、少しでも傷つかない方を選びます。
早「A!お前最近、笠松先輩っていわなくなったな!」
『…早川、デリカシーなさすぎ』
早「なんかあったのか!?」
『うるさい』
それだけ言ってそそくさと離れる。
うるさいし、デリカシーないし、ほんとバカなんだから。
.
141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
血ぃ - 告白の仕方!!ハガレンのエドとウェンディの時のですね!!!!!!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: c35be9c963 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優 | 作成日時:2017年8月4日 0時