▽「デート 3」 ページ36
.
近くのファミレスに入って注文をした。
『佐藤くんは、部活とか入ってるの?』
佐「サッカー部です!こうみえても、一応エースなんですよ!」
一年からエースってことは、相当すごいんじゃない!?
『すごいね!じゃあ、モテるでしょ?』
佐「…まぁ…」
『ふふっ、いいね〜。青春って感じで!』
佐藤 「でも好きな人いるんで」
まっすぐ私を見て話す佐藤くんに、少しドキッとする。
『…なんで私なの?』
皆からも言われるとおり、私って相当性格ダメみたいだし…。
佐「最初は一目惚れでした。偶然見かけて。でも、その後に黄瀬に実際に見た方がいいって言われて部活をこっそり見に行ったんです」
『…全然気づかなかったよ』
佐「こっそり行ったので。笑 そしたらA先輩と笠松先輩を見たんです。その姿を見たら、あんなに一途になれるのって素敵だなってもっと好きになりました」
『………』
佐「そんなに好かれてる笠松先輩が羨ましいというか…。だから俺、笠松先輩を好きなA先輩が好きなんです」
そんなこと言われたの初めてだった。
今まで、残念とか笠松先輩が可哀想とか言われ続けてきたから。
『…じゃあ、今日はなんでデートを?』
佐「好きになってもらおうとかじゃなくて、ただ純粋にA先輩とデートがしたかったんです。…人を好きになったのは初めてだったので」
"思い出づくりってやつです"
佐「だから、俺の告白はなかったことにしてください!今日デートできて満足なので!」
あまりにもまっすぐすぎる想いで。
こんなに想われたことは初めてだったし。
こんなにいい人にはそうそう出会えるものじゃない。
佐「じゃあ、次は水族館に行きましょう!」
水族館とえば、私の好きな場所のひとつ。
『うん!でも、なんで水族館?』
佐「A先輩の好きなところなので!」
そんなことまで知っててくれてるんだ。
『…ありがとう』
佐「いえいえ!」
.
141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
血ぃ - 告白の仕方!!ハガレンのエドとウェンディの時のですね!!!!!!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: c35be9c963 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優 | 作成日時:2017年8月4日 0時