▽「海常vs桐皇 2」 ページ30
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試合も後半に差し掛かり、黄瀬くんに変化が出た。
『あれって…』
笠「まったく待ちくたびれたぜ。さっさと倒してこい!」
青峰くんのコピー。
速さから圧力まで青峰くんそっくり。
『…すごい…!』
すごいのはわかってたけど、
こうしてみると更に実感する。
試合は両者一歩も譲らず、点差も縮まってきた。
その時、やってきた黄瀬くんと青峰くんの1on1。
『これで、このあと勝てるかどうかが決まる!』
黄瀬くんと青峰くんはすごい圧で、緊張感がこっちまで伝わってくる。
黄瀬くんと青峰くんの1on1。
でも黄瀬くんは、青峰くんを抜かず、笠松先輩へパスをした。
青峰くんはそれを止めた。
黄「なんで!」
青「お前一人だったらどうなってたかわからねぇ。だが俺はあの場面でパスはしねぇ。
結局お前の敗因は最後の最後で仲間を頼った"弱さ"だ」
黄「でも…俺一人だったらここまでこれなかったし、とっくに試合を投げてる!もし負けた理由があるとしたら、
ただまだ力が足りなかっただけっス!!!」
青「当たり前なこと…言ってんじゃねぇよ!!」
海常は誰一人として諦めなかった。
最後まで戦った。
結果は海常の負け。
インターハイは終わった。
黄「…負けた…ッ…!」
笠「立てるか?」
黄「笠松先輩!俺…俺…!」
笠「メソメソしてんじゃねぇ!借りは冬。必ず返す。全国ベスト8だろ!胸張って帰るぞ!」
先輩達は皆、泣いていなかった。
だから私も泣いちゃいけない。
『…お疲れ様でした』
笠「…おう」
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血ぃ - 告白の仕方!!ハガレンのエドとウェンディの時のですね!!!!!!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: c35be9c963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優 | 作成日時:2017年8月4日 0時