▽「ナンパ」 ページ22
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『全部で何本買えばいいんだろ?』
そんなことを、コンビニまでの道を歩きながら考えていた。
やっぱ、暑いな。てか、水着で来ちゃったよ
『着替えてくれば良かった…』
男1「おねーさん、何してんの?」
男2「ちょっと俺らと遊ばね?」
目の前には、いかにもチャラそうな男二人が立っていた。
ナンパかよ。人生初のナンパ!
女の魅力があるってことだから嬉しいけど、やっぱりこういうのはめんどくさい。
『すいません。ちょっと急いでるんで』
男1「えー。いいじゃん、少しくらい」
男2「ほら、行こ?」
そう言って、無理矢理 腕を掴み連れていこうとする。
女が男の力に勝てるわけもなく。
こんなことなら、誰かについてきてもらえば良かったな。
『離してくださっ…』
?「離せよ」
男2「あぁ?んだテメェ」
その人は私の前に立って捕まれていた手を離した。
『…ッ…笠松先輩!』
笠「コイツは俺の女だ」
男1「…チッ、男連れかよ」
男2「もう、行こうぜ」
意外と弱いのか男二人はさっさと逃げていった。
それより、
『なんで笠松先輩がいるんですか!?』
笠「お前が一人でスポドリ買いに行くからだろうが。一人で持てるわけねぇだろ?」
『…確かに』
笠「はぁ…つかそんな格好してっからナンパにあうんだよ」
『だって、笠松先輩に可愛いって言われたくて!』
笠松先輩が好きだって言ってた青の水着にしたのに!まったく見てくれないし!
笠「バカやろう…これ着てろ」
そう言って、笠松先輩は自分の着ていたパーカーを私に渡した。
『いいんですか?』
笠「あぁ。またナンパされても困るだろうが」
『ありがとうございます!あっ、そういえばさっき、笠松先輩 あの人たちに私のこと俺の女って言いましたね♪』
笠「…ッ///あれは嘘だ!あぁ言った方が楽だろ!」
『知ってますけど、嬉しかったですよ♪別に本当にしてくれてもいいのに』
笠「うるせぇ!さっさと買いに行くぞ///」
『はーい♪』
笠松先輩の照れ顔なんてレアなんだよね。
私に照れることなんてまずないし。
笠「それと」
『??』
笠「その水着、似合ってる」
『…え…』
それだけ言って先に歩いていく先輩。
『…それはずるいです!/////』
普段はこんなこと言わないくせに。
興味もないくせに!
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血ぃ - 告白の仕方!!ハガレンのエドとウェンディの時のですね!!!!!!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: c35be9c963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優 | 作成日時:2017年8月4日 0時