『笠松先輩…そろそろ時期だと思うんです』笠「なんのだよ？」『それはもちろん！私たちの結婚…グハッ』【笠松幸男】 (ページ20)

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▽「レモンの蜂蜜漬け」ページ20

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全「終わったぁぁぁ！！！」

『お疲れさまー！』

まだ走りが終わっただけで、まだまだ練習はあるんだけど、皆すでに相当疲れてるみたい。

まぁ、砂浜でこんなに走れば無理もないか…。

ここは、差し入れを…

『みんな！レモンの蜂蜜漬け作ったよ！食べて食べてー』

男「よっしゃー！女子の手料理だ！」

男「やった！ありが…ん？」

全「……ッ…！！！！」

私がタッパを開けた瞬間、なぜか皆が固まった。

『どうしたの？』

男「いや…それ…」

『あぁ、たくさん食べれた方がいいかと思って、そのまんまだよ！大丈夫！ちゃんと洗ったから！』

黄「…そういう問題じゃないっス」

男「マネージャーって…料理下手だったんだ…」

なんか間違えたのかな？

初めて作ったんだけど。

男「俺、大丈夫です…」

男「あんまりお腹空いてないし！」

俺も、俺もと皆がスポドリとタオルのみを受け取って去っていく。

…やっぱり、作らない方が良かったかな。

『…ごめんね、余計なことしちゃって！じゃあ次の練習はー…』

笠「なにしまおうとしてんだよ。俺が食う」

『…え？でも…』

笠「それ、全部よこせ」

『………』

そう言って笠松先輩は私からタッパを取り上げ食べ始めた。

森「ずるいぞ笠松！Aちゃんの手料理を独り占めだなんて！俺も食う！」

早「おえ(れ)も食うぞ！腹へってんだ！」

小「じゃあ、俺も一つ貰おうかな」

黄「ずるいっスよ！俺だって食うっス！」

『………』

皆の反応見てたらわかる。食べられないほどひどいんだろうなって。

でも、この人達だけは食べてくれる。

嫌な顔ひとつしないで。

笠「ありがとな。美味かった」

『…ッ…！』

嘘つき。美味しくなんてないくせに。

『やっぱり私、笠松先輩大好きです』

笠「…ッ////そんな改まって言うんじゃねぇ！///」

森「Aちゃん、俺は！？」

『皆さんのことは二番目に好きですよ』

笠松先輩が一番だけど。

それと変わらないくらい皆のことが大好きです。

森「おぉ！聞いたか小堀！あの笠松の次だぞ！」

小「俺も二番だぞ」

森「…確かに」

早「おえ(れ)も森山先輩のこと好きっすよ！」

森「男に言われても嬉しくねぇ！！！」

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