ヒロイン潰す為に帰ってきました。 Ｐａｒｔ２

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「どうしたんだ？遅いじゃねぇか」


クロ先輩が、澤村先輩に訊く。

すると、少し困ったような顔をして答えた。


「ウチは、月島とかスガがなかなか起きなくてな。白鳥沢はどうしたんだ？」

「こっちは白布。昨日はアイツの従妹の雪藤が起こしてくれたんだけど、今日は居なかったからな」


ああ、賢二郎、今日も皆さんに迷惑を・・・。


・・・って、ん？

『今日は居なかった』って、どういう事？

羽水さんが起こしに行ったんだったら、『今日は違かった』で良くない？


そういえば、未だに羽水さんだけ姿が見えない。

何か企んでるのか？




結局、羽水さんは食堂に来なかった。

流石に練習には来るだろうという事で、その場はお開きに。


今は朝食の後の自由時間。


何か仕掛けられるかもしれないからという事で、英と一緒に、ダラダラとしている。


「アイツ、どうしたんだろうな」

「さぁ。起きた時には確かに居たんだけどね、その後だよ。皆さんを起こしに行くからって解散してから、一回も見てない」

「もし出てこなかったら、Aが梟谷の分も担当する事になるんでしょ。大変じゃん」

「ホントだよー。流石にキツイ」


梟谷を早く味方にできるのは良いけど、疲れる。


どこ行ったんだ、羽水さん！

出てこーい！

逃げるとか許さないからね。

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