ヒロイン潰す為に帰ってきました。 Ｐａｒｔ２

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練習開始。

結局羽水さんは居ないので、私が二校を担当する事になった。



初めに、挨拶をする。


「青城のマネージャーやってます、１年の雪藤Aです。本当は音駒担当なんですけど、羽水さんが行方不明なので、梟谷の分も担当する事になりました。よろしくお願いします」


「よろしくー」という声に混じって、「行方不明ってどういう事！？」と聞こえる。

見れば、光太郎先輩が、大きい目を更にまん丸にしていた。


「分からないんです。朝起きた時は居たんですけど、それからどこに行ったのか・・・。ホラ、今日、烏野と白鳥沢、食堂に来るの遅かったじゃないですか。羽水さんが起こしに行く筈だったのに、それが無かったから、遅れたんだと思います」

「へー。じゃ、最後に見たのはA？」

「はい。あと、仁花ちゃんですね」

「合宿中に行方不明って・・・不思議な事もあるもんだなぁ」


話を聞いていたらしい木葉先輩が、そう言う。


本当にそうですよね。

何考えてるんだ、あの人。


「一応探したんだろ？」

「はい。ただ、この学校広いのと、マネが５人しか居なかったのとで、探せてない所はかなりあると思います」


そう答えると、納得した様子の木葉先輩。



「ほら、話はそのくらいにして、練習始めましょう」

「赤葦冷静！」


と、京治先輩の声で、練習は開始された。



嫌な予感がするけど・・・気のせいだよね。

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