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テツとタイガが遊びに来た【◯】 ページ31

「いらっしゃーい」

今日はテツとタイガが家に遊びに来たのだ。
何気に家に友達を招くのは初めてなので
テンションがあがってしまう。

おじゃましますと二人が入ってくれば
クッションを渡して適当に座ってもらい
お茶を用意しにキッチンへ向かった。

「うお!なんかみんな若ぇな!」

お茶を持ってくると
タイガが飾ってあった
帝光時代の写真を見つけて驚いており
私はしまったと顔を顰める。
なぜなら、テツがニヤついているからだ。

それは、中学2年、皆と虹村さんとで撮ったもの。

「飾ってるんですね」

虹村さんが写ってるから、とでも言いたげに笑っている。

まぁ、正確に言えば
コレ以降は全員で撮った写真がない。


「A、髪短かったんだな」

「バスケするのに邪魔だったからね。」

随分と伸びた髪を弄っていれば
タイガが私をじいっと見て

「俺は長い方が好きだわ」

と、あまりにもハッキリ言うから
顔が熱くなってきた。
長い方がいいは結構言われる。
でも、ここまでハッキリ好きだと言われてしまうと
流石に私だって照れてしまう。

「な、なんか、みんな言うよね。どんだけショート不評なんだよって感じ」

「僕はショートも好きですよ」

テツがそう言うと、続けて

「でも、青峰くんが微かにチラつきます。」

と言うから、タイガが顔を顰めて

「あ、それだ」

と嫌悪の原因に納得したように頷いた。

「そんな、顔は似てないでしょ」

「雰囲気の問題です」

「そういえば、大輝だけはショートがいいって言ってたわ」

「あぁ、それは牽制ですよ」

テツの言ってることはちょっと意味わかんなったけど…
写真の中の二人を見比べてみた。
この時は当たり前のように、大輝の隣に並んでいた。
まぁ、本当は虹村さんの近くに行きたかったんだけど
大輝に引っ張られこの位置になったのだ。

「あれ、コイツは知らねぇな」

タイガがその虹村さんを指して言うと
テツがあぁと呟き

「Aさんの好きな人です」

なんて問題発言を投下したから
一気に顔の熱が上がった。

「違う!中学の時のキャプテンだよ!」

「へー、Aって、キャプテン好きだよな」

今度はタイガの問題発言に目を見開く

「は?」

「だって、お前、日向キャプテンにも懐いてるだろ」

あ、そっちか、と思っていると
テツが真ん丸い目を向ける。

「笠松さんでも思い浮かびました?」

「断じてない!あんな鬼キャプテン!」

なんで、こんなに顔の熱が上がるのか
この時の私はわからなかった。

合宿でお風呂トーク【◯黄瀬】→←邪魔なやつ【◯青峰】



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作者名:chieko | 作成日時:2023年12月4日 23時

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