年上彼女×高校生の彼等【黒バス】

合コン相手が知りあいだった ページ20

「A!お願い!合コン付き合って!」
「合コン?私はちょっと…」
「お願い!一人急遽ダメになって!相手結構カッコいいみたいだからさ!メイクとか私がやったげるし!」
あまりにも必死な友達に仕方なく了承してしまった。

「やばい!A!可愛い!いつもちゃんとメイクすれば?」
しっかりメイクをされ、髪もアップにされてしまい、正直恥ずかしい。
「いや、いいよ。今回限りだからね。」
そう言い友達と、待ち合わせ場所に向かえば
可愛いらしい女の子達がいて
その子達と一緒に店に向かえば、すでに店にいた合コン相手に私は目を丸くした。

「どうもっすー!今日はよろしくー!」
シャララ笑顔で挨拶するのは一際目立つ黄色いモデル。

そう、合コン相手は海常高校バスケ部だった。
しかも、誰一人私の存在に気づいていない。
なんなの…ちょっとメイクしただけで気づかないってバカなの?
それに私は多少イラついていた。

順に挨拶をしていき、ついに私の番になり
覚悟を決める。
「…一色Aです。よろしく。」
にっこりわざとらしく笑えば、皆赤い顔で目を見開いた。
気づいたか…バカヤロー…
思わずため息がでた。

にしても、皆ソワソワしてるなー…
つーか、笠松くんて女の子苦手じゃなかったっけ…
そこから、遊び半分で観察してると…まぁひどかった。
折角ツバメちゃんという可愛い女の子がバスケの話を振ってくれたのに、ヒートアップし最終的に女の子放置でバスケの話に夢中だ。
やばいなぁ…
「そんなにバスケの話がしたいなら勝手にやればいい」
ついに女の子達はキレた。
そりゃそうだわ。
「A?この後別の合コンあるから、そっちいかない?」
友達に言われ、私は苦笑いして
「いや、私はいいや。ごめんね」
と言えば不思議そうにしたが、何も言わず帰っていった。

「さて…君たち何してんのかな?」
「「「「「Aさん(っち)…」」」」」

呆れて言えば、全員顔を真っ青にしている。
「ばかだねー…慣れないことするから」
そう言いメニューを差し出す。
今にも泣きそうな顔の5人につい、笑ってしまった。
「しょうがないから、おごってやるよ」
「「Aさーん(っち)!!!」」
「「「一生ついていきます(いくっす)!!」」」
森山くんと早川くんと黄瀬くんが泣きながら抱きついてきたから、私も呆れながら頭を撫でた。
「「Aさん、すみません…」」
笠松くんと小堀くんもシュンとして可哀想だったから、同じように頭を撫でてやった。

全くしょうがない後輩たちだ。
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