認めたくない ページ3
「はぁ?Aちんに彼氏ぃ〜?!」
「へぇ、一体どこのどいつだい」
「ふん、奴に彼氏なんて、ありえないのだよ」
3者3様の答えに俺は苦笑いする。
「海常の元キャプテン、笠松」
そして、青峰っちはすこぶる不機嫌だ。
「誰それー?そんな奴いたー?」
いや、紫原っち、失礼すぎる。
仮にも俺等のキャプテンっすよ!
「あぁ、笠松さんか。本当Aは、年上が好きだね」
なんすか、その年上を強調した言い方。
赤司っち、まさか負け惜しみっすか?!
「海常で一番まともだと思っていたのだが…そうではなかったようだな。」
緑間っち厳しい!!
つーか、緑間っちの海常の評価低っ!!
「IHの時から、俺はアイツ嫌いだった」
青峰っちぃー!?
そんな前からっすか?!
笠松先輩大変すぎる!
「みんな、落ちついて欲しいっす」
俺がそう言っても
猛獣達は抑えがきかない。
「だいたい、黄瀬ちん、なにしてたわけー?」
「黄瀬に期待はしていなかったけどね」
「全く、俺は最初から黄瀬と一緒なんて納得していなかったのだよ」
「黄瀬と一緒なんて、ろくな事なんねぇんだよ」
けちょんけちょんだ。
俺、再起不能。
つーか、Aっちの事そんな好きなら
行動すれば良かったじゃないっすか!
「「「そういう、好きじゃない」」」
じゃあ、なんなんすか?!
「まだ、虹村さんの方がマシだった」
青峰っちがそう言えば、全員頷いている。
Aっちが虹村さんの事好きだったの
俺以外知ってたの?!
だいたい、虹村さんでマシだったら
他誰を認められるんすか?!
そう思い溜息をついたら
今まで黙っていた桃っちと黒子っちが
漸く口を開いた。
「ねー、なんで皆そんなに怒ってるの?喜ばしいことだよね?Aちゃん、今幸せそうだよ」
「むしろ、皆さん、笠松さんに感謝しなければいけません」
二人の言葉に、あからさまに不貞腐れる4人。
なんか、アレっすかね?
可愛い妹をとられた的な?
まぁ、青峰っちは実の妹っすけど…
「大丈夫っすよ!笠松先輩なら、Aっちのこと大事にしてくれるっす!」
俺が自信満々にそう言えば、根拠を求められた。
「だって俺が一番尊敬する先輩っすよ!」
そう言うと、4人だけじゃなくて
桃っちや黒子っちまで溜息をつく。
「笠松さんが不憫です」
黒子っちが頭を抱えた。
「考えてみれば、こんな黄瀬の面倒を見てくれていたのだから、いい先輩かもしれないね」
赤司っちはにっこり笑っていたが
青峰っちだけは、最後まで絶対認めねぇと怒っていた。
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作者名:chieko | 作成日時:2024年3月5日 11時