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勇気「一回うちの会社に来てみないか?
上司も会いたいって言ってたし」


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そう言って先輩は

自分の名刺と簡単に描かれた会社の地図を渡し

「待ってるから」なんて

かっこよく笑って去っていった


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今の会社に

特別不満があるわけではない


それでも正直な気持ちを引き出すと

もっと自分の力を試してみたい...


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そんなことを考えながら

会社の扉を開けた


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博美「おはようございます」


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締め切り間近の月末は

みんな挨拶を忘れるほど忙しい


泊り込みや徹夜づけなんてのは日常茶飯事で

現に

目の下にクマを作った先輩が何人か...

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私の原稿もあと少し


パソコンの画面に集中した午前は

あっという間に過ぎていった

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作者名:橘花恋 | 作成日時:2012年9月4日 2時

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