もう少しそばにいさせて...taisuke... (ページ21)

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男「おかげさまで二日酔いです」

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そこ

自慢するところじゃないから

って冷静に考える自分がいて

それ以上に

起きたんなら早く帰ってよ

って思う自分が強くて

そしたら彼が

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男「早く帰れって思ってるでしょ？」

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私の心を読み取った

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ええ、そりゃそうでしょうよ。

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帰ってほしいですよ。

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男「うん、ごめん。帰る」

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そう言ってソファーから立ち上がったと同時に

まるで当たり前かのように

土鍋に入ったおかゆも持ち上げた

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キッチンにでも置いていくのかな？

なんて思っていたら

そのまま玄関へと進んでいく

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博美「ちょ...ちょっと!!それ...」

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彼は

え？どれ？

というようにきょとんとした顔で

私が指差した土鍋を見た

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男「え？だってこれ“俺のために”作ってくれたんでしょ？

帰れって顔してたから
帰ってから食べようと思ってさ」

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彼が言いたいのは

きっとこういうことだ

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これは俺のおかゆだ

俺のもんだ

でもお前...帰れっつったろ？

だから帰って食うんだよ

なぁにバカなこと言ってんだよ

当たり前だろ？

(※私情思考入りまくり妄想)

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そんな彼に圧倒されて

その当たり前っぷりにちょっと笑けて

「ふふっ」って声を出すと

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男「あー!!初めて笑ったー!!」

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って

満足そうに彼も笑った

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