もう少しそばにいさせて...taisuke... (ページ20)

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ふと

ソファーの上に正座した彼が

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男「大変失礼いたしました!!」

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と、頭を下げた

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ころころ変わるその表情に

私、頭がパニックです

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男「これ用意して待っててくれたんでしょ？」

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そう言って指差したのは

空になったコップや

綺麗に畳まれたタオル

そして

冷めきったおかゆだった

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男「これ俺のために用意してくれたんでしょ？」

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昨日の夜はじっとしていられなくて

いつ出てきてもいいように

水を注いだグラスを一杯

汚れちゃってたらダメだから

お客様用のタオル

お腹すいてるかな？

なんて余計な心配して作ったおかゆ

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確かに彼を思って用意したものだった

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男「違ってたらすっげー恥ずかしいんだけど...」

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彼は最後

そんな風に照れながら鼻をこすった

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博美「何回声かけても返事ないから...
心配になったんです...」

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なんとなく照れくさくて

小さな声で返事したら

キラッキラな笑顔で

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男「やっと喋ってくれた!!」

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なんて

感動したように笑ってた

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