検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:229,216 hit

21 ページ21

.


男「おかげさまで二日酔いです」


.


.


そこ

自慢するところじゃないから

って冷静に考える自分がいて


それ以上に

起きたんなら早く帰ってよ

って思う自分が強くて


そしたら彼が


.


.


男「早く帰れって思ってるでしょ?」


.


.


私の心を読み取った


.


.


.


.


.


ええ、そりゃそうでしょうよ。


.


帰ってほしいですよ。


.


.


.


.


.


.


.


.


.


男「うん、ごめん。帰る」


.


.


.


.


そう言ってソファーから立ち上がったと同時に

まるで当たり前かのように

土鍋に入ったおかゆも持ち上げた


.


.


キッチンにでも置いていくのかな?

なんて思っていたら

そのまま玄関へと進んでいく


.


.


.


.


.


.


博美「ちょ...ちょっと!!それ...」


.


.


.


彼は

え?どれ?

というようにきょとんとした顔で

私が指差した土鍋を見た


.


.


.


.


.


.


.

男「え?だってこれ“俺のために”作ってくれたんでしょ?

帰れって顔してたから
帰ってから食べようと思ってさ」


.


.


.


.


.

彼が言いたいのは

きっとこういうことだ


.

.

これは俺のおかゆだ

俺のもんだ

でもお前...帰れっつったろ?

だから帰って食うんだよ

なぁにバカなこと言ってんだよ

当たり前だろ?

(※私情思考入りまくり妄想)


.


.


.


.


.


.


.


.


.


.


.


そんな彼に圧倒されて

その当たり前っぷりにちょっと笑けて

「ふふっ」って声を出すと

.


.

男「あー!!初めて笑ったー!!」


.

.

って

満足そうに彼も笑った


.

22→←20


ラッキーアイテム

革ベルト


目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (202 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
479人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:橘花恋 | 作成日時:2012年9月4日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。