21 ページ21
.
男「おかげさまで二日酔いです」
.
.
そこ
自慢するところじゃないから
って冷静に考える自分がいて
それ以上に
起きたんなら早く帰ってよ
って思う自分が強くて
そしたら彼が
.
.
男「早く帰れって思ってるでしょ?」
.
.
私の心を読み取った
.
.
.
.
.
ええ、そりゃそうでしょうよ。
.
帰ってほしいですよ。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
男「うん、ごめん。帰る」
.
.
.
.
そう言ってソファーから立ち上がったと同時に
まるで当たり前かのように
土鍋に入ったおかゆも持ち上げた
.
.
キッチンにでも置いていくのかな?
なんて思っていたら
そのまま玄関へと進んでいく
.
.
.
.
.
.
博美「ちょ...ちょっと!!それ...」
.
.
.
彼は
え?どれ?
というようにきょとんとした顔で
私が指差した土鍋を見た
.
.
.
.
.
.
.
男「え?だってこれ“俺のために”作ってくれたんでしょ?
帰れって顔してたから
帰ってから食べようと思ってさ」
.
.
.
.
.
彼が言いたいのは
きっとこういうことだ
.
.
これは俺のおかゆだ
俺のもんだ
でもお前...帰れっつったろ?
だから帰って食うんだよ
なぁにバカなこと言ってんだよ
当たり前だろ?
(※私情思考入りまくり妄想)
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
そんな彼に圧倒されて
その当たり前っぷりにちょっと笑けて
「ふふっ」って声を出すと
.
.
男「あー!!初めて笑ったー!!」
.
.
って
満足そうに彼も笑った
.
ラッキーアイテム
革ベルト
479人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:橘花恋 | 作成日時:2012年9月4日 2時