先輩の伝えたいこと (ページ9)

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おかか② ページ9

パ「棘、始めていいぞ～。」

狗「こんぶ。
(はいよ。)」

僕はどんなポーズをするか考えてから、ジェスチャーをし始めた。

まず顔の頬に両手をあて、少し顔を顰めた。
その後、両手で三角形を作った。

狗「高菜。
(できた。)」

「「「「ん？」」」」

『私わかりましたよ～！』

「「「「なんでだよ！」」」」

釘「さっきので何がわかるんだよ！」

『わかるよー！
多分答えは、「梅おにぎり」ですねー！』

狗「鮭！
(正解！)」

『やっぱりー！
さっきの酸っぱいような顔と三角形！
絶対梅おにぎりだって思いました～！
これ楽しいですね、棘先輩もっとやりましょ！』

棘「す、すじこ。
(う、うん。)」

A当ててくれた！嬉しい！
なんかすごく犬みたいだな、かわいい！

『次も当てますよ～！』

虎「おれもあてるぞー！」

Aは計4回やって全部正解してしまった。

禅「お前棘の言葉は理解できないのに、
なんでジェスチャーは理解出来んだよ。」

『だって棘先輩とてもわかりやすくしてくれてませんか？』

伏「全然わかりずらかったよ。」

『そんなことないよ！
恵くんがもっと頭フル活用しないからだよ！』

Aが一言言うと、恵はAの頬をつまみあげた。

僕も3回目から少し分かりずらいジェスチャーをしていたつもりだったのに、Aは全部当ててしまった。
すごく嬉しくて、顔がにやけてしまいそうだった。

Aと上手く会話ができる日はもうすぐかな…？

『ぅー恵くん酷いよ。あんなに頬っぺつままなくてもいいのにー！』

パ「キリがいいから、次で最後にしようぜ。」

最後は… と考えて、僕は最後のジェスチャーを決めた。

まず、人差し指で目元を長方形にする。
そして、中腰になり、
両手とも薬指と小指を曲げたポーズをし、左手は顔横、右手は下にした。

棘「高菜！
(できた！)」

禅釘「くそ五条悟！！！！」

狗「おか、か……ｺﾞﾌｯ
(正、解……)」

真希と野薔薇が同時に答えたと思ったら、
2人に殴られた。

『今の、五条先生なの？』

伏「そうみたいだな。」