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大丈夫 ページ11

私は青舜との鍛錬を終え、自室に戻っていた。



少し疲れたので、ベッドで寝ころがっていたのだ。




トントン


ドアをノックされたので、慌ててベッドからおりる。



『はい!……って、紅覇様?』


紅覇「A…ちょっと中入ってもいい?」


そこには暗い表情をした紅覇様が立っていた。


紅炎様との話が終わったのだろう。



『もちろん、いいですよ』



紅覇様はありがと、といい部屋に入った。


すると、すぐに…



ギュッ…


抱きしめられた。



『こ、紅覇様!?あ、あのどどどうしたのですか、いきなり!?』


紅覇「ごめん…もう少しこのままでいさせて…」


『はい…』



私も紅覇様を抱きしめた。


私たち、別れたはずなのに…



でも今は私も抱きしめていたかった。



紅覇様が少し震えていたから…。




紅覇様の震えもおさまってきたので、私は離れた。


『何かあったのですか?』



紅覇「さすがAだねぇ。うん、何かあったんだよ…さっき炎兄と話してきたんだ」



『何かとは…紅炎様との話ですか?』



紅覇「うん…実は。…戦いに行かなくちゃいけなくなったんだ…

敵はアル・サーメン。

戦いには従者たちも協力しなきゃいけないってさぁ……。」




『アル・サーメンと戦うのですか…?』



それは簡単に倒せる相手ではない。


私たち従者は役にたてるかな…。


でも、絶対に役にたって見せる。



だから…



『紅覇様。何も心配することはありません!
私たち従者は貴方様を守れるよう、力をつけてきました。
必ず、この戦い勝てるはずです!

それに、紅覇様がピンチの時は私が紅覇様を
助けますから!

何も心配いりませんよ。大丈夫ですよ…』



紅覇様は私が命をかけてお守りしてみせる!


だから、思いっきり戦ってほしい。




紅覇「だって、敵はアル・サーメンだよぉ?

怖くないの…?」



『怖くありません。…と言えば嘘になってしまいますが…心配ありませんよ!

私も従者たちも全力で手伝わせてもらいますから!』




すると紅覇様は、少し笑った。


紅覇「ありがとぉ。やっぱり僕、Aが大好き。Aは僕を安心させてくれる…
なんか、落ち着く…」



『でも、私たち別れ…』


紅覇「や〜だぁ!やっぱ、別れるのやめるぅ!」


『紅覇様…ですから…』


紅覇「ね、鍛錬しよっ♪」

紅覇side→←紅覇side



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作者名:玉燐 | 作成日時:2016年2月7日 11時

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