track40 ページ42
乱数から服を大量にもらってから数日後。
意外な人物から一緒に彼の友人を交えて食事をしないかと誘いがあった。
Aは快諾し、シンジュクの駅前にあるコンビニの前で待ち合わせをしていた。
7時の針を過ぎた頃、見知った顔が慌てて駆け寄ってきた。
独歩「お待たせしました!お、およびたてして申し訳ございません、お久しぶりです。」
「観音坂さん、お久しぶりです。また食事に誘っていただけるなんて光栄ですわ。」
独歩「そ、そんな…急なご連絡でご迷惑ではありませんでしたか…?」
「あら、ちゃんと一週間前に連絡をくれたじゃありませんか、全然迷惑ではありませんよ。いつも食事は一人で寂しいので嬉しい限りです。」
微笑むと彼は安心したように胸をなでおろし、寄れたスーツを整えた。
独歩「あの、お電話した時にお話ししたと思うのですが…、」
「あぁ、ご友人のことですか?構いませんよ。もうお店にいるのですか?」
独歩「あぁ、はい。正確には…友人と、先生ですね。じゃあ行きましょうか。」
彼が店の方向へと身体を向ける。
「今日もお仕事お疲れさまですね。」
独歩「えぇ…ありがとうございます……。えっと、宝生さんは今日はお仕事でしたか?」
「はい。午前と午後に一件ずつありましたがすぐ終わりましたので家に一旦戻って着替えてきました。」
独歩「なるほど…。だから今日はスーツではないのですね。そのような格好は初めて見ましたから…。」
「へ、変でしょうか…先日依頼者の方からいただいたものなのですが…。」
今日はあの日乱数からもらったニットワンピースとショールを羽織って来ていた。
独歩が変だなんてとぶんぶん首を横に降る。
独歩「いえ、あの、た、大変お似合いです。とても可愛らしいと思います。お、俺なんかに言われてもキモいですよね、ごめんなさい…。」
「いえいえ、そう言っていただけて嬉しいです。」
ありがとうございますというと彼はホッとしたような笑みを浮かべて本当のことですからと呟いた。
1305人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千(プロフ) - オーキッドさんなりのこだわりが感じられ中々定まらないのはそれだけオーキッドさんの小説への思いからだと思います。生意気な事書いてすみません。でもそれだけ大切なんだと私は思いました。感想だけで申し訳ありません (2019年5月20日 21時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - こちらこそ温かいコメントありがとうございます。無理せず更新頑張って下さい。楽しみにしてます。又こちらこそよろしくお願いします。夜遅くに失礼致しました (2019年5月19日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます、お優しい言葉かけに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月7日 15時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - この後凄く気になります。楽しみしています。無理しないでくださいね。更新楽しみに待ってます。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: aa8fcb4cab (このIDを非表示/違反報告)
オーキッド(プロフ) - 夜桜 奏さん» コメントありがとうございます。素敵なお話だなんて嬉しいお言葉、感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。 (2019年5月6日 23時) (レス) id: 500cf8b735 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:オーキッド | 作成日時:2018年12月2日 23時