[刀剣乱舞]冷徹少女と黒刀[ブラック本丸]

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さて、まずは何からすればいいのやら。

Aは庭の枯れ木の下でこんのすけにもらった手帳を開いた。


「えーっと…ブラック本丸対策は………16ページね。」

そこにはざっくりとブラック本丸立て直し方なるものが記してあった。

簡単に言えば、

まずは邪気を払うことを優先に。
次に荒れた本丸の修繕。
そして政府への連絡を取り資材を支給してもらう。


「って………邪気を払うって何よ………。」

そういえばこんのすけや日野が霊気がうんたらと言っていた。

もしかしたらそれを使えば邪気を払えるのかもしれない。


「霊気の使い方は……。載ってるわね。…手入れ及び鍛刀で使用、基本的に意識の問題であり……力を集めることを意識する。刀剣に聞くのも良い。

………だからその刀剣に追い返されたんだっての！！！なによ力を集めるって！！！」


思わず声を荒げてしまったがわめいても仕方ない。

Aが先ほど追い返された広間を見つめる。

どう考えてもあそこが一番邪気が強い。

改めて外から見るとうっすらと黒い靄のようなものが本丸の周りに漂っていた。




広間に意識を集中させ目を閉じ、大きく息を吐いた。


突風が吹いた。

体がとても温かい。


同時に疲労感が襲った。


「こ、こんな感じかしら……………あ。」



霊力の使用に成功したようで、黒い靄は消えていた。心なしか空気も澄んだ気がする。



「……出だしは上々ね。」



厚い雲に覆われた空は未だ黒いままであった。



太陽が見えるまであと……___________

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