さようなら私の

５話 ページ7

中原「太宰の奴と一緒におるとは趣味が悪いぜ」





A「そうですかね〜？」






A「盗み聞きする方が趣味が悪いですよー」






中原「あ？」






A「冗談ですよ」






中原「ひたいの傷、まだ治ってねーのかよ」






私の前髪の間から僅かに見える傷をみる






A「はい...」






中原「そうか」






A「心配してくれることもあるのですね」






中原「まあな」







A「私はそろそろ」







中原「おいっ！！待て！！！」






A「何でしょうか？」







中原「なんで逃げるんだよ」







そんなの決まってる







A「私は探偵社の１人であり貴方はマフィアに所属している１人」







A「正直、あなたとは戦いたくはないので」







中原「・・・」







悲しい表情で、こちらを見つめる







A「ごめんなさい」







A「透明な迷宮(ボソッ)」







透明人間になり、すぐさまこの場から離れる








・・・



中原「チッ...逃げられたか」





中原「別に戦うため来たんじゃねぇんだけどな」

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