【ONEPIECE】51回目の人生はトリップ！？

二十二話 ページ23

｢アメノサグメ！？ここに居るのか！？｣

ダンガは敵意を剥きだしにして辺りを見渡すがそれらしき影は見えなかったようで訝しげにこちらを伺って居る。

｢嘘じゃないぜ？居るともさ。だから呼んだんだよ｣

｢呼んだ？呼んだって＿まさか！｣

そう言って社長の方を向いた。
そう、自分とはもう一人、Aに呼び出された人物。
彼は、それが何を意味するかをわからない程馬鹿ではない。

｢はっ！馬鹿なことを｣

最初こそ驚いたものの、社長はすぐに鼻で笑って一蹴した。
いつもの彼とは思えない口調だ。相当ムカついたのだろう。

＿｢そうだぜ、ダンガ｣

そう言って木陰から出て来たのは警備隊の隊員。全員ではないが見るからに古株だ。

｢え、呼んでないんだけど｣

普通に気配を消すのがうまくてびっくりだった。
どうやら彼らは、二人を心配してつけてきたようだ。
観客が増えてしまった。

そして、痺れを切らしたダンガが社長に問い掛けた。

｢...なあ、社長、答えてくれよ。俺らを騙してたんですか？何年間も。俺は、ずっと貴方を信じて！従って来た！確かに大変なこともあったさ、でも、一緒に乗り越えてきたじゃないですか！！なんで、なんで！｣

その言葉には嘘だと否定して欲しいという気持ちと、これ以上知りたくないという気持ちが折混ざって、声が震えていた。

それを見た社長は目を見開き、そして静かに息を吐いた。
ゆっくりと閉じた瞼を上げれば彼の目には光が写っていなかった。
そしてゆるりと口を開いた

｢己の欲求の為だよ｣

｢え？｣

耳を疑うダンガと隊員達を余所に、社長は続けた

｢欲っていうのは溜め込みすぎると自分がダメになる。だからこの体に入って不幸を振り撒いて、欲求を満たしたんだよ。警備隊のトップなら、それだけたくさんの人に主を破滅に導くという名目で、周りにも不幸を届けられるからね｣

｢そ、んな｣

絶望にうちひしがれ、ダンガはその場に膝を付いた。もちろん他の隊員達もそれぞれにそれぞれの反応を示していた。

そんな中彼女だけは＿









｢ふあ〜あ、その茶番劇、まだ続くか？早く終わらせてくんね？猿芝居もいいとこだぜ？｣

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