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二十一話 ページ22

「神様っていうのはさ、基本的に人間からの信仰がなければ生きていけない。逆に信仰さえあれば生きていけるのさ。つまり、体に限界が来て、姿形が消滅しても生きていけるって訳。この島は創造主への信仰が深い。というか、









アメノサグメがそうさせた」

二人には今だ困惑の色が伺えた。
何の言葉も発せない程に

「社長さんが教えてくれたあの話、てっきりサグメの嘘かと思ってたけど。アレは本当に起こったことなんだな。ただ、裏を隠しているだけで。」

「裏_?」

社長がやっと独り言にも似た言葉を零す

「あの話に出て来た醜い神様ってのはきっと、ワカヒコと結婚したシタテルヒメのことだ。神様だって心を持っている。愛する夫が殺される原因となったサグメを憎んだだろうな。憎んで恨んで嫉妬して呪った。
そういう感情が募れば募るほどシタテルヒメの心を蝕んで、ついには邪神となって......あとは何となく察しがつくだろう?」


「......サグメ様を殺.しにこの島に来た」

「その通り。そんであの話に行き着くわけだ。サグメはきっと殺しに来ることをわかっていただろうし、島の人々に優しく接して自分を信仰させ死なないようにした。

醜い神様が死ぬ間際に言ったあの言葉は呪いじゃねぇ、警告だったんだ。」


お前達は騙されているんだと、どうか自分のようにならないでという願い。
それが人々の心に届くことはなかった


「神は信仰が死なないって言ったけどよ、それだけだと概念として存在しているだけ。行動なんてもってのほかさ。
だから宿主を探した。自分をある程度信仰していて、かつ操りやすい人間を。
そしてサグメは自分の本分に従った。宿主となった人間を主人として、その人を“破滅に導いた“」

あともう一つ

「あの桜の絵についてだが、夜になると消えるだろ」

「何故お前が知っている」

「そういう噂を耳にしたもんでね」

本当は夜桜を確認したあともしかしたらと思って忍びこんだんだけどね。
言うと絶対怒られるから言わんとこ。

「あの桜は夜になるとこの山の山頂に花を咲かせる。俺、見ちゃったんだわ。びっくりして近寄ってみるとあらびっくり、力が抜けていくではありませんか!多分だけどアレはこの島の島民や観光客から生命力的なのでも奪ってんじゃないな?」

「結構推測だけで話しちゃったけどあってるかな?アメノサグメさんよ」

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小さな虫(プロフ) - ルナさん» 読んでいただきありがとうございます!物語の進行上、ロシナンテに関してどうなるかは、後先考えずに書いているので、私にもわかりませんwですが、前向きに検討させていただきます!コメントありがとうございました! (2020年5月24日 1時) (レス) id: a1687602fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 小説読ませていただきました!面白かったです!原作崩壊にともない救済措置をするキャラクターにロシナンテを入れていただけたら嬉しいです! (2020年5月24日 1時) (レス) id: 0170e44a0f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - Kanonさん» ありがとうございます!これからも頑張らせていただきます!設定、気に入っていただけたなら光栄です。kanonさんとは気が合いそうですね! (2018年9月8日 11時) (レス) id: 550c0109ec (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 題名見て面白いの確定、内容見て面白さが倍、自分が大好きな設定です! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 08adac8b7f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - レミさん» 有り難うございます!頑張ります! (2018年3月28日 21時) (レス) id: c5c31ad411 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小さな虫 | 作成日時:2018年1月31日 18時

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