二十五話 ページ26
「お前も聞いただろう、ダンガの妹の話を」
「ああ、お薬に手を出しちゃった妹ちゃんの話か」
ダンガは妹が【破壊に導く者】に選ばれたと言っていたが、あれは勘違いだろう。妹がトチ狂ってしまったのはちょうどその頃に流行っていた危険なお薬のせいだろう。
誰かに唆されたのか、自らやったのか−−−−
「なんだ、気づいていたのか。あれもな、俺が流したんだ」
……へぇ
「あの妹もそれなりに俺を信仰していたからな！最初は妹の方にしようと思っていたんだが、”コイツ”が妹を殺しちまうからよぉ。仕方ないから兄の方で手を打ったんだ」
まあおかげで宿主にしやすかったから結果的には良かったんだがな＿そう言ってさも愉快そうに笑った。
それを見たAは上着の内ポケットから拳銃を取り出す。
「ああ？怒ったのか？！ッははは！おもしろいな！そうやって醜い心をさらけ出して！100年前のシタテルヒメのようだ！」
サグメに弾を何発か放つも、木の枝が邪魔をしてこちらが不利なのは変わらない。
仕方ない、あの手を使うしか＿＿
「＿＿ッ！」
途端、後ろから衝撃が来る。衝撃に耐えられず、枝が体に巻き付き、身動きが取れなくなってしまった。
どうやら桜だけではなく、周囲の木々まで操っているようだ。
体は宙を浮き、サグメの前まで連れてこられる
「どうした、もう終わりなのか？案外楽勝だったな」
サグメはさも愉快そうに笑った
「なあ、サグメさんよぉ、あんた＿＿
随分と可哀想だな」
「＿は？」
「可哀想だよ、あんた。態々媚びうってまで生にしがみつき、悲しいことに生きていることを認知されないなんて」
「＿ッ黙れ黙れ黙れ！」
余裕があった表情が一気に崩れ去った
「お前に何が分かる？！オレは生き続けるだけで！それだけで」
いい、と言いたかったんだろう。
言葉を続けたいんだろう。でも、本当にそれだけな筈がない。
「やっと気づいたかバカが。お前はただ生きていたかった訳じゃないんだろ？誰かに愛され、愛したかった。それじゃなきゃ、逃げるためだけにこんな島作らねぇよ。」
人々が物の怪や妖怪を恐れてお供え物やなんかで崇めることもある。
信仰は恐怖でも集められるものなのだから、態々国民に優しくしなくても良かったんだ。
サグメは勿論それを知っていた筈なんだ。
「天邪鬼、嘘をつきすぎて自分でも本当がどれかわかんなくなるなんて、滑稽だな」
そしてAはかえる力を使って自分を拘束していた桜の枝を枯らした
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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小さな虫(プロフ) - ルナさん» 読んでいただきありがとうございます！物語の進行上、ロシナンテに関してどうなるかは、後先考えずに書いているので、私にもわかりませんwですが、前向きに検討させていただきます！コメントありがとうございました！ (2020年5月24日 1時) (
レス) id: a1687602fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 小説読ませていただきました！面白かったです！原作崩壊にともない救済措置をするキャラクターにロシナンテを入れていただけたら嬉しいです！ (2020年5月24日 1時) (レス) id: 0170e44a0f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - Kanonさん» ありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！設定、気に入っていただけたなら光栄です。kanonさんとは気が合いそうですね！ (2018年9月8日 11時) (レス) id: 550c0109ec (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 題名見て面白いの確定、内容見て面白さが倍、自分が大好きな設定です！ (2018年9月5日 18時) (レス) id: 08adac8b7f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - ﾚﾐさん» 有り難うございます！頑張ります！ (2018年3月28日 21時) (レス) id: c5c31ad411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小さな虫 | 作成日時：2018年1月31日 18時
