十六話 ページ17
駆ける、風よりも時間よりも早く
走りにくい山道
襲ってくる熊も相手をしているひまは無い。
____もうすぐで、夜が明ける。
もう少しで山を登りきる。スピードを更に上げて速く、速く駆けていく。
山頂に近づくにつれ光は強くなっていく。
_近い
途中、葉で頬や足を少し切ったがそんなことは気にならなかった。
「っはぁ、はぁ、あ、った」
山頂は少し開けた場所でほの淡く発光している桜がよく見えた。
やはりこの島にも桜があったんだ。
にしても
「なんで、こんなに疲れるんだろ」
____
翌日早朝、俺はダンガを連れて昨晩と同じ場所に行ってみた。と見立て通り、桜は見れなくなっていた。
「やっぱりな...」
「?何がだ」
まだ眠そうにしているダンガの質問には答えず、桜のあった場所に立つ
「あれ?何も感じない」
「は?何言ってんだ嬢ちゃん、何も感じないってことは無いだろ」
そう言って眉間にしわを寄せ、Aの方を_つまり、桜のあった場所を見やる
!?まさか、ダンガも事の真相に気づいて_
「この美味しい空気と樹木のいい香り!なんだか神秘的なものを感じるだろう?!あと手をポケットに突っ込んだまま歩いてるとコケたとき手が付けないからめっ!」
_ないな
「はぁー」
「なんでため息なんかつくんだ!幸せが逃げるぞ嬢ちゃん」
Aは片手をポケットから出し、額に手を当て下を向く。
「いや、ごめん、勝手におっちゃんに期待した俺が馬鹿だったんだ」
「なんか今、けなされたよな俺」
気のせい、気のせい_と軽くあしらいながら、ポケットからさっきとは反対の手を出すとハンカチが落ちた。
「おっと」
さっと拾って土をはたく。
「へぇ〜、嬢ちゃんもハンカチって持つんだな。てっきり面倒臭いって言って持ってないのかと_いててててて」
その言葉にいらついたAはダンガの頬をつねる。
_尋常じゃない力で。
「へぇー?」
・・・・
「ごめんっ!ごめんて!顔怖いよ!」
「...」
殴った
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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小さな虫(プロフ) - ルナさん» 読んでいただきありがとうございます!物語の進行上、ロシナンテに関してどうなるかは、後先考えずに書いているので、私にもわかりませんwですが、前向きに検討させていただきます!コメントありがとうございました! (2020年5月24日 1時) (レス) id: a1687602fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 小説読ませていただきました!面白かったです!原作崩壊にともない救済措置をするキャラクターにロシナンテを入れていただけたら嬉しいです! (2020年5月24日 1時) (レス) id: 0170e44a0f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - Kanonさん» ありがとうございます!これからも頑張らせていただきます!設定、気に入っていただけたなら光栄です。kanonさんとは気が合いそうですね! (2018年9月8日 11時) (レス) id: 550c0109ec (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 題名見て面白いの確定、内容見て面白さが倍、自分が大好きな設定です! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 08adac8b7f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - レミさん» 有り難うございます!頑張ります! (2018年3月28日 21時) (レス) id: c5c31ad411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小さな虫 | 作成日時:2018年1月31日 18時