【あんスタ】俺の幼馴染みは腹黒王子【羽風薫】

＃37 ページ37

『……やっぱり、かァ……』


ベッドで横になりつつ眺めるのは、とある情報サイトのページ。
流石にまだ芸能人として本格的にデビューしてないので話題性は少し劣るが、それでも炎上していることには間違いなかった。



多分、これは俺が否定しても熱狂的な奴らが援護するよなァ。むしろ、そっちのほうが火に油を注ぐようなものか。



……とにかく。あいつらの生存確認くらいはとってやるか。





『よお、薫。生きてる〜？』

〈勝手に殺さないで！！？ ……まぁ、Aの言う通りになったけど。
今はおとなしくしておいた方がいいかもね〜〉




割と元気で驚く。まぁ、ブログを見てみても全員に信じてくれているファンがそれなりに多く見受けられたし、そこまでのダメージは負ってねェんだろうな。


女の子に振られちゃったよ、と明るく言う薫を笑い飛ばすと、次の電話をかけようと電話帳を探る。




てか、あとは晃牙だけでいいか。どうせアドニスと零は見れてねェだろ。
よかったな、機械音痴で。




『おいワンコ。大丈夫かァ？』


〈別にこのぐらいでへこたれるほど弱くね〜よ！！ てか俺は犬じゃねぇ！！〉






ぎゃんぎゃんと騒ぐ声に思わず電話を耳から遠ざける。まァ、こんだけ元気なら大丈夫だろ。







……っと、電話か。泉から？ 珍しいな。

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