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崖のふちに立ちます。今まで、校舎の窓からずっと見てきたけれど行き方が分からなかった場所。
いえ、そんなことは建前で、自らを死というものから遠ざけていただけかもしれません。
でも、これで終わりです。
崖のふちに座り、水面を眺めます。少しくらいこの世のいとまごいに感傷に浸っても、責められないはずです。
ああ、結局記憶は完全に戻りませんでした。皆さん、すみません。
せっかく協力していただいていたのに。
僕の記憶は結局、嫌なことしか思い出せなかったような気がします。
気がする、ではなく事実ですね。
僕がいなくなったら、流星隊の方々は怒るでしょうか。ライブに穴が開いてしまったのですし、恨まれても仕方ありません。
すっくと立ちあがり、ぎりぎりのふちから夢ノ咲を見つめます。
楽しかった日々も、今日で終わりです。
皆さんは僕の死に悲しんでいただけるのでしょうか。
そんなわけがないですね。
後ろから、がやがやと音が聞こえます。
…いえ、語弊がありました。気づかれないように、そろそろとした足取りです。
きっと僕があまりにも遅いので探していたら、ここにいるのが見えたといったところでしょうか。
ちらりと振り返った瞬間に見えたのは、赤と青の隊服でした。
少し、遅かったですね。
体はもう、傾いていました。
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無名(プロフ) - 何年も前の作品みたいなのでお返事は返って来ないんだろうし伝わることもないのかもしれないとは思いつつも最高の話すぎてコメントを残したい。思わず涙出るほど感動しました。いいテンポで進んで読みやすかったです。最高の作品をありがとうございます。 (2023年1月3日 8時) (
レス) @page47 id: 04d38e0bdf (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - この話凄く好きです。感動しました！ (2018年10月16日 5時) (レス) id: e18275a362 (このIDを非表示/違反報告)
早姫(プロフ) - 感動しました〜...！こう...仲間の大切さとか､友情ってこんな感じなんですかね？もしも､男主君が転生したら今度は幸せになって欲しいです〜！感動し過ぎて､涙が止まらず親に驚かれました...(￣▽￣;) (2018年5月24日 17時) (レス) id: 37587c2084 (このIDを非表示/違反報告)
果凛(プロフ) - かきぴーさん» 返信が遅くなり、申し訳ありません汗 そこまで言っていただけるなんて……！ありがとうございます。目を擦ったら腫れるので、ちゃんとハンカチで押さえてくださいね。笑 (2018年3月21日 8時) (レス) id: 38593f3572 (このIDを非表示/違反報告)
かきぴー - さっきから目を開いても前がよく見えないと思ったら瞼が腫れてるだけでした。めっちゃ号泣しました！！！隊長イケメン！！好き！！好きです！！！最後は家族の元に旅立ってしまった男主でしたが、仲間の大切さがよくわかる話でした！！ (2017年12月15日 22時) (レス) id: 41dff5bdb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果凛 | 作成日時：2017年8月30日 17時
